空の王者、理由を知る
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青雉、全員の視線がレウスに向かっているままその時が終わろうとした時、ルフィとレウスが走り出しそのまま青雉に向かって拳を放った。
「レウスは絶対に渡さない!!俺の仲間は、絶対に俺が守る!!」
「だったら政府に伝えろ……俺は何処にも行かねえってな!!」
「あらららっこりゃ良い船長だなニコ・ロビン。だが……」
青雉の身体へと確かに突き刺さった拳と竜頭、ルフィとレウスの同時攻撃は普通の人間が受ければ骨の髄までボロボロになる程の威力なのに青雉はピンピンとしている。それだけなら良かったのに、青雉の手が二人の胸を掴むと一気に、病原が相手を蝕むように何かが伸びてきた。白い空気を発散しながら冷却されていく身体、身体と腕が凍りついて行っている。
「冷たっ!!!?うわああああっっ!!!??」
「凍り付いて……!?があああっっっ!!!??」
冷徹なまでに無機質な音を立てながら凍り付いていく二人の身体、氷はどんどん二人の身体を覆っていく。必死に腕を振り解こうとすればするほどに氷は身体を拘束していき外せなくなっていく。炎を吐いて氷を溶かそうとも試みるレウスだが胸から氷結させられて行く事で体内の炎を生み出す為の器官の温度が一気に落ち込み炎を吐く事が出来なくなってしまう。
「レウスさん!!!ルフィさん!!!」
「あ、悪魔の実!?」
「ルフィィィ!!レウスぅぅ!!!」
どんどん凍り付いていく二人を救出しようとゾロとサンジが走りこんでいくが青雉は笑うと其方へと二人を投げ渡すように飛ばす。氷に身体を囚われた二人、既に身体が凍り付き身動きすら出来ない状態になった二人は僅かに薄い氷が張った口から弱弱しく息を漏らしている。
「安心しろ、ちゃんと解凍して温かくしてやれば助かる。言っただろ、殺す気も捕まえる気もないって。んじゃ」
凍り付いた二人を慎重ながらも急いで船へと運んでいく一味に適当な別れを告げながら青雉は乗ってきた自転車に跨るとそのまま海へと漕ぎ出して行った、車輪越しに発動する能力で海を凍結させながら海を移動していくのは正しく非常識と言わざるをえない。船で氷を必死に溶かして手当てを続ける麦わらの一味は海軍の最高戦力の常軌を逸した力に思わず身を震わせてしまった。
「青雉さん貴方どういうつもりですか……!?私の旦那様を凍結したですって!!?今すぐにでも炎と毒で殺して差し上げましょうか!!!?」
「まあまあ落ち着けって、加減はしておいたからあいつらがちゃんと手当てすれば生きてる。それにあれは海賊だが良い連中だからきっと必死になって助けるだろ。詫びってつもりでもないが後はお前さんに一任するから好きにしなさいや」
「いいでしょう。なら結婚式の式場と教会、その後の一戸建ての料金の立替をお願いします」
「おいおい結婚する前提か?」
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