空の王者、理由を知る
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「あららららん?」
「っ……な、何よ」
「そっちとこっちに悩殺姉ちゃんスーパーボイン今夜暇?」
「何やってんだノッポゴラァァッッ!!!」
「いきなり二人を口説きに入んじゃねえよゴラァァッッ!!!」
「おいおいそう怒りなさんな、俺だってこれでも海兵だ。だらけきった正義ってモットーを持ったな」
「「見掛け通りかテメェ!!!!」」
思わぬ発言と色目に当然と言わんばかりにサンジがキレ、思わずこちらの緊張感を返せとレウスもキレた。軽くブチ切れた二人をいなしつつも落ち着けと声を掛けつつも立っているのがしんどいと寝そべりふてぶてしく構える大将に毒気を抜かれてしまう。本当にこんな男が大将なのかと疑いたくなってくる、海軍の人事はどうなっているのだろうか。
「アラバスタ事件後、ニコ・ロビンの行方が気になってただけでお前達を捕まえる気はない。賞金首が一人増えると合計懸賞金が変わってくるからな。ええっと……面倒だから計算しなくていいか」
「ぐたぐたかよこいつ……」
取り合えず攻撃や捕縛の意志はないということを明らかにした青雉を攻撃する事はなかった。相手が海軍の大将だからというのも理由のうちだがそのやる気の無さが此方の覇気を奪っているのが大部分だった。そして帰ろうと立ち上がった時、青雉は真っ直ぐとレウスを見つめた。
「お前さんが空の王者か……噂に聞く動物系の幻獣種、例の国の固有種……」
「何だよ」
「一つ教えておいてやる、俺達海軍いや世界政府はお前の能力に興味を示している」
「レウスさんに世界政府が!?」
青雉は鋭くも強い意志を宿したまま淡々と語り続ける。
「お前らは如何やらそいつの能力の事を余り知らないようだな。本来その能力はとある国にしか存在していない生物の能力が宿っていて外界に出ていることは酷く希少」
「そういえばブロギーさんが海軍ですら手が出せない危険地域だって……」
「た、確かにそう言ってた……!!」
「世界政府としては如何してもその国の力が欲しい、その為の鍵になるのが……お前だ、レウス」
全員がレウスを凝視した。喉を鳴らし思わず青雉に威嚇の為なのか竜頭を出現させ攻撃体勢を取っているが対象は全く意に介していない。
「圧倒的な飛行能力と海楼石ですら破壊できる常軌を逸する炎熱攻撃、これほどまでに政府として利用価値が有る存在はない。加えて……お前さんはあの国へと到達できる手段を有している」
「……俺はその国に行った事すらないのにか」
「ああ。政府にいる能力者が言っていた、お前さえ居ればその国にはいる事が出来るとな」
「信じ、られねえな」
「それはお前さんの自由だ、だがそいつは確実にお前を狙う……お前の存在その物をな」
そう言い切ると用が済んだのかそのまま歩き出して行く
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