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とある3年4組の卑怯者
127 校内暴力(テロ)
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 先生は逃げた。横須達は堀内の手からバットを放す事に成功した。
「何考えてんだ、お前は!!」
「うるせえ!!」
 堀内は怒鳴った。その時、三人が頭を切りつけられる感触がした。
「な、なんだ!?」
「おう、大丈夫か、堀内!?」
 山口の子分が鋸を持って堀内の援軍をしたのだった。
「おう、大丈夫だ!テメエらマジふざけんじゃねえぞ!!」
 堀内はバットを拾い、横須、柴田、赤坂を殴りつけ、そのまま去った。
 
 3年4組の生徒達は何の騒ぎかと思うと、戸川先生が廊下に出てみた。そこには逃げ回る他のクラスの生徒達がいた。そして堀内や見知らぬ生徒と共にバットや鋸を振り回している。
「み、皆さん、授業は中断です!!2組の堀内君達が暴れています!!今すぐ校庭に避難してください!!」
「ほ、堀内!!」
 藤木は驚いた。なぜ謹慎中の堀内がそんな事をしているのか、それに一人でこんな事ができるのだろうかと疑った。
(一体、何をやっているんだ!?)
 藤木達ももちろん教室を出ようとする。しかし、その時、一人の男子が入ってきた。
「おっと、テメエら、簡単に逃がさねえぞ!!」
 その男は手持ち花火にライターで点火をして向けた。近くにいたたかしや高宮は火傷しそうになり、避けた。その男子は花火を振り回した。永沢は顔が青ざめていた。
「火、火ーーーー!!やめろ、花火をそんな風に使っちゃ駄目なんだぞ!!!」
(そうか、永沢君はあの火事を思い出してしまったんだ!!)
 藤木は永沢の心が分かった。しかし、どうする事もできない。皆が悲鳴をあげて逃げ回る。その時、勇敢にも立ち向かう者がいた。大野と杉山だった。近くにあった椅子を大野が男子に投げつけ、その男子に杉山が体当たりし、花火を取り上げた。
「危ねえじゃねえか!夏でもないのに、しかもこんな所で花火を使うなんてよ!」
「皆!急いで逃げろ!!」
 大野は皆に避難を催促した。藤木達も必死で逃げた。他のクラスも逃げる中、廊下の向こうにいたのは・・・。
「ほ、堀内!!」
 藤木は恐怖で腰が抜けそうになった。山根が胃腸を痛くして動けなくなった。
「う、い、胃腸が・・・」
「山根君、大丈夫かい!?」
 藤木は山根の体を起こそうとした。
「よう、卑怯者。テメエも舐めた真似してたな」
 堀内がバットを持って近づいた。
「おい、藤木、山根、大丈夫か!?って、あー、堀内!!」
 はまじが二人の元へ寄るが、堀内の姿を見て驚いた。
「浜崎君、山根君が!!」
「分かった!」
 はまじは藤木と共に山根を支えるが、堀内がバットを振りかざした。笹山は逃げようとしていたが、藤木が堀内の名を発した時に振り向いた。その時、堀内がバットを藤木、山根、はまじに振り下ろそうとしていたのだ。
「い、嫌!!やめてーーー!!
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