第五十話 水着回のくせに水着の話は何処行った?
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れた友人と言うことで、かなり気を遣っていたのだろう。
「たまには庶民の味も悪くはありませんね」
「お代わりしてらしたクセに」
「うっ」
婚后さんと白井さんは仲が悪そうに見えて意外と仲が良いのかも知れない。その間に初春さんはエカテリーナちゃんとふれあっている。そう言えばエカテリーナちゃんって撮影の時は見なかったけど何処に居たのだろうか。
「あら、御坂さんは?」
御坂さんが居ないことに気づいた固法さんが周りに尋ねる。
「お姉……様……?」
白井さんが御坂さんのことを呼びながら周囲を見渡す。皆も周りを見渡すが、御坂さんの姿は何処にも無かった。というかアニメで見た通りに、一度俺にも勧めてきた可愛い水着を着て撮影スタジオで遊んでいるはずである。何故知っているかと言えば、撮影が終わって皆が着替えをしている最中に、担当さんに俺が着用した水着の買い取りについて相談しようとしたら、先に御坂さんが担当さんと話をしていたからである。俺自身、御坂さんには見つからないようにしながら聞き耳を立てていたので、話の細かい部分までは分からなかったが、他にも良い水着があったのでそれを着て撮影スタジオで遊ばせて欲しいといった感じの話だった。なお、俺の水着は佐天さんに買わせたわけでは無く、自分自身で買い取ったものである。ついでに値段に関しても言えば、思った通りに結構な金額だった、と言っておこう。
「お姉様ーっ、どこにいらっしゃるんですのー」
一言叫んで白井さんがテレポートで居なくなる。一応、俺が皆に説明でもしようかと思っていたのだが、まあ白井さんなら別に言わなくても良いか。
「御坂さんなら、別の水着着て撮影スタジオで追加撮影してるよ」
「え、そうなんですか?」
俺が一言説明すると初春さんが聞き返してきた。まあ、御坂さんは俺も含めて誰にも知られないように行動していたみたいだし、俺が知ったのも偶然だったのだから他の皆が知らないのも無理は無い。
「うん。ウチが水着の買い取りの相談に行ったら、先に御坂さんが担当さんと相談してたから」
「げっ、その水着の買い取りって……まさか……」
一つ頷いて御坂さんのことを知った経緯を説明すると、今度は佐天さんが声を上げた。まあ、事前に俺が着用したやつを買い取りさせると脅していたので、そこは仕方がないのかもしれない。
「あー、これはウチが自分で買ったよ。佐天さんに押しつけられたやつだったら佐天さんに払って貰ってたけどね」
「た……助かったぁー」
自分で買い取った水着を見せながら佐天さんに説明すると、佐天さんはホッと胸をなで下ろす。さすがにあの金額だと、佐天さんなら数ヶ月間は超々質素な生活を強いられるかもしれない。
「でも、御坂様はまだ撮影さ
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