第五十話 水着回のくせに水着の話は何処行った?
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ておきますか」
「了解」
初春さんと相談しながら魚介類も切りそろえていく。一応、初春さんは既にタマネギを炒めている所で、婚后さんが野菜各種を切り終わったら丁度良いタイミングになるだろう。
その後、初春さんに教えられながら婚后さんが野菜類を炒め、水を足してある程度煮込んでからアクを取っている。
「もう少ししたらルーを溶いてしばらく煮込めば完成ですね」
婚后さんの様子を確認しながら初春さんが固形のルーを割っている。
「こうやってカレーは出来るんですのね」
「はい、このまま火に掛けてしばらく待てば完成です」
婚后さんが少し感慨深げに呟くと初春さんがルーを溶きながら応えていた。見てみると佐天さんの方もルーを溶き始めた所みたいである。
『完成ー!』
俺達のチームと佐天さん達のチームが同時にカレーを完成させる。佐天さん達はビーフカレーでこっちは海鮮カレーなので、皿に盛りつける時はご飯を真ん中にして左右に二種類のカレーを掛けることになった。なお、量は少ないが、初春さんのカレーから俺が作ったイカスミカレーも用意してある。
「ご飯の方は出来たわよー」
丁度良いタイミングで固法さんがやって来た。外を見てみると御坂さんが倒れていて白井さんが介抱しているので、アニメと同じように御坂さんの電磁調理(IH)でご飯を炊いたのだろう。
「こっちも出来てますよー」
佐天さんが固法さんに応えると、後は皆でお皿やスプーンを準備し、ご飯とカレーを盛りつけ、コップとお水なども持ってきてテーブルに並べる。ようやく御坂さんも復帰し、全員が席に着いた所で手を合わせた。
『いただきます』
皆が一斉にカレーを食べ始める。俺もまずは自分達の作った海鮮カレーから手をつけてみたのだが、海鮮から出ただしが効いてなかなか美味しく出来上がっていた。元々が鶏肉ミンチを使うレシピだったので、合わないかも知れないという懸念はあったものの、元々海鮮にも合うようなレシピだったのか初春さんが上手く調整してくれたのか、海鮮とカレーがしっかりと合っていたのである。当然、そこから作ったイカスミカレーも美味しかった。
「美味しいね」
「そうですね。上手く合いましたねー」
俺が言うと初春さんが応えてくれた。どうやら海鮮に合わせてレシピを変えたわけではないようである。
「これを、私達が作ったんですのね」
「うん、そうだよ」
「ね、皆で作って食べると美味しいでしょ?」
婚后さんが感慨深げに呟くのを聞いて俺が応えると、正面に座っていて俺達の様子を見ていた御坂さんが聞いてくる。
「貴女、良い人ですわね。お名前は?」
『え?』
婚后さんが御坂さんに名前を尋ねたとたん、周囲の空気
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ