第五十話 水着回のくせに水着の話は何処行った?
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が聞いてくる。その時に何か視線が気になったのでそちらを見てみると、初春さんがジト目で俺のことを見ていた。婚后さんの作業を滞らせている事に対する非難の目なのか、それとも俺が婚后さんをからかっていることに対する非難の目なのかは分からない。
「だってあの事件、解決したのウチらだし」
「ええっ! 本当ですのっ!?」
ちょっと初春さんの目が怖かったので素早く婚后さんに答えると、婚后さんはかなり驚いている様子だ。
「うん。ウチと初春さんと佐天さんが御坂さんと白井さんに学舎の園を案内して貰ってた時だったんだけど、雨上がりの道で転んじゃってびしょ濡れになったから皆常盤台の制服着てたんだよね。そしたら佐天さんが事件に巻き込まれちゃって、それで皆で一致団結して一気解決したってところかな」
俺と初春さんと佐天さんは学舎の園に普通は入れないので、婚后さんの驚きはもしかしたらその方面なのかも知れないと思い、俺達が学舎の園に入っていた経緯から説明する。一応、『一致団結』と『一気解決』を掛けてみたのだが、それには全く気づかれなかったようだ。
「そうなんでしたのね。そうしますと、私の事は何処で?」
恐らく最初に聞いてきた疑問だと思うが、婚后さんも冷静になってきたようで普通に尋ねられた。
「あー、なんか、犯人は見えないけど防犯カメラには映ってるって説明を受けた時に、婚后さんが取り調べ受けてる映像を見せられて……それで、その扇子がどこかで見たことあるようなって思ってたから思い出したって所かな。まー、犯行に使われた物かどうかは分からないけど、ウチが買ったマジックペンの中に皮膚に付いたらターンオーバーするまで消えないよって言う注意書きがあったから、丁度その説明をしようとした瞬間に状況が繋がって思い出す切っ掛けになったんだけどね」
「な……なるほど……」
俺の答えに婚后さんは納得したようなしてないような微妙な表情で応えて、その後は普通に初春さんから頼まれていた仕事をこなしていた。
俺が思ったよりも婚后さんの包丁さばきは悪くなく、多少初心者にありがちなぎこちなさはある物の、見ていてハラハラするほどの危なっかしい事はしていない。恐らく家庭で料理する機会などはほぼ無かったのだろうが、それでも学校で家庭科などの授業を受けてそこそこは出来るようになっていたのだと思う。アニメでは何か色々と面白いことをやっていたはずなのだが、初春さんから切り方や切る時の注意点などを教えて貰っているので、教わればちゃんと出来るタイプなのだろう。
「初春さん、イカの胴体は輪っか状で良いよね?」
「そうですね」
「ホタテの貝柱は2つか4つに切る?」
「何個ありますか?」
「6つだね」
「微妙ですねー。じゃー、4つくらいに切っ
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