第五十話 水着回のくせに水着の話は何処行った?
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最後に固法さんがご飯側の担当に回って調理を開始することになった。
「じゃー、初春さんと佐天さんはカレー作ったことあるよね?」
「はい」
「うん、あるよ」
俺が初春さんと佐天さんに尋ねると、当然のごとく二人ともカレーを作ったことはあるようだ。
「どんなカレー?」
「基本的には鶏肉なんですけど、ミンチ肉を使ったカレーです。一応、ミンチであれば豚とか合い挽きでも出来ますよ」
「私はビーフかなー。野菜も肉も大きめに切って食べ応えがある感じの」
一応カレーの種類も聞いてみると、初春さんと佐天さんとでは微妙に作るカレーの系統が違いそうなので、二人に教えて貰うよりも一人ずつに教えて貰った方が良いのかも知れない。
「そっかー。なら、泡浮さんと湾内さんは佐天さんに教えて貰いながら一緒に作って貰って、ウチと婚后さんが初春さんに教えて貰いながら作るってことでどうかな?」
「そーだねー。初春も良い?」
「そうですね、そうしましょうか」
俺が二組に分かれてカレーを作ることを提案すると、先に佐天さんが同意して初春さんもそれに乗っかってくれた。泡浮さんと湾内さんはよく二人一緒で居るイメージがあるのでここでも一緒の方が良いと思ったのと、俺が婚后さんと一緒でなければ婚后さんのサポートが難しいと思ったからである。
『よろしくお願いいたします』
「まっかせなさい!」
泡浮さんと湾内さんが頭を下げると佐天さんは胸を一つ叩いて応えていた。
「よろしくね、初春さん」
「よ……よろしくお願いいたしますわ」
「はい、任せて下さい」
俺と婚后さんの方も初春さんに頭を下げると、初春さんも力強く応えてくれた。
「それじゃー、始めようか」
「こっちも始めましょうか」
佐天さんと初春さんがそう言うと、早速俺達はカレー作りを開始したのである。
「これが何の挽肉なのか分かりませんけど、これで良いですよね?」
「あー、そうだねー……あっ!」
初春さんと食材を選んでいると、初春さんのカレーに使う挽肉を持ってきたのだが、食材を眺めていてあることを思いついた。
「どうしたんですか?」
「どうせなら、海鮮系のカレーにしない?」
並べられた食材の中には何故か魚介類も揃っているのである。佐天さんも肉を使ったカレーらしいので、こっちは海鮮でも良いのでは無いだろうか。初春さんがいつも作るカレーとは別物になるのだろうが、牛肉が入っているかも知れないミンチよりは、佐天さんのカレーとの味の違いがはっきりと出るだろう。
「うーん、作ったことは無いですけど……大丈夫ですかねぇ」
「まー、厳密に言えば多少作り方の違いとか
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