第11話 遠洋航海へ
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
度はよろしくお願いします」
幾らヤンでも上官には取りあえず真面目に挨拶はする。
それを見てラップは苦笑いしたいが我慢していた。
「まあ2人とも座りたまえ」
「「はっ」」
コーヒーが出されてきてヤンは苦手そうである。
「ヤン中尉はラップ中尉と同期だそうだね」
「はい」
「ラップ中尉は良くやってくれているよ、最近持病のせいで地上勤務をして貰っているが残念な事だよ」
「閣下お役にたてずに申し訳ありません」
「いやいや、今は確り直してくれたまえ」
「はっ」
「リンチ閣下、ハイネセン出立時にグリーンヒル少将閣下から、預かり物をしてきました」
「グリーンヒル先輩からか」
「此であります」
ヤンは、グリーンヒルから預かった箱を渡す。
「ヤン中尉、ありがとう」
「いえ」
「ヤン中尉は、士官学校の仕事で此処へ来たそうだね。必要なことがあれば力になろう」
「ありがとうございます」
「ラップ中尉、今日はもう良いので旧交を温めて来るが良い」
「はっありがとうございます」
「ヤン中尉も御苦労」
「はっ」
リンチ少将の前から帰り、ヤンはラップに連れられて、エル・ファシル市内で取りあえず旧交を温める為のささやかな飲み会をするのであった。
その頃イゼルローン要塞では、久しぶりの人狩りを行うべく1000隻程度の艦隊が出撃しようとしていた事をヤン達は知らずにいたのである。
唯一、戦艦ヘクトル上のリーファのみが此から起こることを考えながら、あれこれとシミュレーションをしていたのである。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ