番外編〜『最強』の孤独〜
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指を立てようとしていた。
パァンパァン!
銃声。
その音が聞こえるとほぼ同時に、オレの脇腹に焼き印が押し付けられたかのような感覚。
どうやら、誰かに撃たれたらしい。オレだけじゃない。どうやら長門さんも同じように撃たれたらしい。腕を落とす長門さん。
すぐに直るとはいえ、痛いものはいたい。オレは相手の目に指を入れることなく、長門さんの上に着地した。
そこで、意識が闇に落ちた
―二十分後 ドック―
「さてと…………あなたたち、何か言うことは?」
オレと長門さんは、ドックに入渠しながら大淀さんに説教を食らっていた。
どうやら、あまりにも怯えた暁型の奴等が、大淀さんを呼んできたらしい。んで、大淀さんは俺たちに向かって発砲と…………。
オレ達が艦娘だからこそ使える荒業だ。
「「すいませんでした…………。」」
オレと長門さんは二人して頭を下げた。流石に頭は冷えた。
「本来なら謹慎処分ですけど…………提督には伏せておきますから。さっさとケガを直して下さいね。」
ため息をつきながら大淀さんは言った。まぁ、オレは残り数分ぐらいだけどさ。流石は艦娘。深海棲艦以外の傷はすぐに直る。
「それでは。私は仕事に戻りますから。」
大淀さんはそう言うと、すたすたと行ってしまった。
残されたオレと長門さん。
先に口を開いたのは、長門さんだった。
「…………すまなかったな。」
「…………こちらこそ。」
先を越されて若干悔しい。先にケンカ吹っ掛けたのはオレなのに…………。
「それと、さっきの戦闘について質問だが。」
長門さんはそう言うと、オレの方に顔を向けてきた。
「どうして、本気を出さなかった?いや、出せなかったのか?」
チクリ。
「本気のお前なら、開幕の蹴りで軌道なんか変えずに、私の足もろともへし折ってた筈だ。」
………………。
「それに、あの速いジャブ。お前はいつも、『一撃で倒せるならそれが一番だ。』とか言ってるのに、出した手はコンビを狙った一撃。らしくなさすぎる。」
…………………………。
「もっと言えばあの発勁。お前は前にル級flagshipに使ったときは、顔面だった。明らかに外してきてる。」
何故だ
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