暁 〜小説投稿サイト〜
楽園の御業を使う者
CAST24
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だ?」

「俺の好みですか?どうして俺の好みを?」

「あ、いや、えっとな…そ、そう、未来の弟の好みもしっておきたいだろう?」

「いや、だろう?っていわれても…
まぁ、俺は基本的に甘い物がすきです」

「なるほど」

摩利さんが俺が注文したパフェをチラッと見る。

「ふむ…学校はどうなんだ?」

「ノープロブレムとはいきませんが、ある程度は楽しくやってます」

「白夜様は私がマネージャーとなってから、すでに37回の襲撃を受けております。
そのうち13回は登下校時でした」

「なに?」

「まー、全部はね除けましたけどね。
俺を殺したくば、せめてハイパワーライフル装備の大隊は必要ですかね。
仮に師団規模でも余裕で潰せますが…」

「白夜様」

おっと、口が滑ったな…

「ふふ、そうか。なら安心だな」

と摩利さんが笑う。

あー、冗談だと取られたっぽいな。

好都合だけど。










いろいろと話して、お開きとなった。

会計は俺が払い、店を出る。

「今日は楽しかった。ありがとう。白夜君」

「いえ、俺も貴女のように綺麗な人とご一緒できてよかったです」

ごすっ! と水波にどつかれた。

「摩利様、私の主が失礼しました」

「おうこら水波。何しやがる」

「いえ、何も」

こういう時は何言っても無駄か…

「では、私はこれで。また会おう白夜君」

また会おう…か。

『また会いましょうね。私の王子様』

「摩利さん」

「ん?」

「別れ際の唇へのキスってどんな意味があるんですか?」

「は?」

「白夜様?」

「別れ際の女性からの唇へのキスって」

「いや、聞こえてる。
え?された事があるのか?」

「はい。去年の夏に。その人とも何回か会ってるんですけど、どう接したらいいかよくわからなくて…」

「なん…だと…」

摩利さんが驚いたような顔をしていた。

「摩利様。ここで失礼させて頂きます」

「あ、あぁ…うん。わかったよ水波ちゃん…」

え?どゆこと?

「さぁ帰りますよこのクズ野郎」

「え?なんで俺罵倒されてんの?
恋愛相談されたんだからこっちもさせてよ」

「いいから帰りますよ!」



帰ってから、二日くらい水波が口を聞いてくれなかった。

その間、深雪さんとかエリカからは俺が悪者扱いだった。

達也は深雪さんの睨みで黙ったしまい、味方がいなかった。

どうしようもないのでハゲ忍者に相談したら爆笑される始末。

「解せぬ」

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