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楽園の御業を使う者
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千葉道場

「修兄、さっさと摩利さんに告れよ」

「は?」

「だからぁ、さっさと付き合っちゃいなYO!」

「何を言ってるんだ?」

「誤魔化すなよ。最近二人っきりで居る事が多いだろうが」

「…………そうか…そう見えるか…」

「何か言ったか?」

「いや、白夜、その話はまた今度だ」

「覚悟決めとけよ〜」

そう言って、修練を終えた弟は何処かへ消えてしまった。

「なるほど…摩利と俺はそう見えるのか…
摩利の恋が実るのはまだまだ先だな…」

そうして、いつぞやの摩利との会話を思い出す。









数日前、摩利に相談があると言われて、カフェへ向かった。

「シュウ…私は変態なのだろうか」

「いきなりどうしたんだい?」

「うむ…なんというか…白夜君の事を考えると、こう、胸がキューっとなるんだ」

「う、うん?」

それは、悔しさなのではないだろうか?

「この前真由美に聞いたら恋なのではと言われてな…」

「悔しい…とかではなく?」

「うむ…初めはそうだったのだが…。
なんというか、エリカちゃんへの悔しいという気持ちとは違うし、その…悪い感情ではないのだ」

ふぅ…

「強さへの憧れ…とも違うのかい?」

「う、うむ…。
その…私は少年趣味の変態なのではないかと思ってな…」

はぁ…まったく…我が弟は…

「そうだな…まぁ、いいんじゃないか?
誰を好きになろうと、個人の自由だろう」

「私を責めないのか?」

「どうして責めるんだ?
まぁ、だけど一つ言うなら…」


白夜を狙う女は多いよ?

side out












「よっすエリカ」

「あら、来てたのね」

「うん。あと修兄にハッパかけてきた」

「はぁ?」

「さっさと摩利さんに告れってね」

するとエリカが頭を押さえた。

「ん?どうしたエリカ」

「何でもないわよ…」



「俺はもう帰るけど」

「そう、じゃぁさっさと帰りなさい。
あと」

なんだろうか?

「アンタは女心を学びなさい」




離れの庭で母さんと話していた水波を連れて、道場を後にする。

「なぁ、水波。エリカに女心を学べって言われたんだけど、女心ってわかるものなの?」

「殿方には難しいでしょうね…」

「そうなのか?」

「はい、私は白夜様の事を完全に理解しておりませんし、出来るとも思っておりません。
それと同じではないでしょうか?」

「ふーん…そうなのか…」

「というのは建前ですね」

「は?」

「白夜様がこれ以上女心を理
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