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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica11今日からあなたが私の愛機〜Asteion〜
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帰艦をお願いします』
「・・・ごめん。ナイト1、帰艦する」
とりあえず列車砲2台を潰せたんだから、結構な仕事はしたと思う。離脱するそんなわたしに向かって「回復してからまた来る気だ! 逃がすな!」って、無事な高射砲までも使ってわたしを狙ってきた。改めて思うけど、それって対人兵器じゃないでしょうが。
「この・・・!」
――雷牙神葬連刃――
イラッとしたわたしは、絶対切断のスキルを解除したうえで雷撃の斬撃を連続で放って、「ぎゃぁぁぁ!?」と連中を感電させる。そんな中、「アイツは・・・!」と民兵たちの中に見覚えのある格好をした奴を視界に捉えた。
「仮面持ち・・・! やっぱり・・・!」
逆五角形の仮面とセーラー服。マリンガーデンで、ティアナとマリアージュ事件の首謀者として逮捕されたルネッサ・マグナスの前に現れた奴で間違いない。ソイツがわたしに向かって飛んできた。
(アイツは相手の魔力を学習して無力化してくるっぽいし、倒すなら一撃で戦闘不能にしないと詰む・・・!)
さらに防御力に自信があるようだし。ここはルシルかルミナに頼るべきか。最悪、さっきまでのわたしの魔法を見られていた可能性もあるわけだし。だから「逃げるが勝ち!」ということで、変にちょっかいを掛けないようにしよう。
「って! 回り込まれた!?」
チラッと後ろを見て、次に前を見るとそこに仮面持ちが居た。ほぼ無意識に右手に握ってる“キルシュブリューテ”を仮面持ちに向かって振るった。アイツは防御でもなく迎撃でもなく、ヒラリと回避。それでもわたしの斬撃範囲内に入ってるから、「ふん!」と“キルシュブリューテ”を薙ぎ払うけど、またふわっと避けた。
(ひょっとして遊ばれてる・・・?)
何度斬り掛かろうとしてもアイツは反撃を一切せず避けてばかり。民兵たちの銃撃や高射砲と列車砲の砲撃も止んでる。なんだろ、何かが引っ掛かる。と、意識がちょい散漫になったその時・・・
「い゛っ・・・!?」
アイツがいきなり距離を詰めてきてわたしの折れた左腕を鷲掴んできた。これがまぁ痛くて、一切の行動が一瞬とはいえ止まってしまった。次にアイツは左手でわたしの頭を鷲掴んできた。
「この・・・放せ!」
「ああもう! いい加減にしろ!
呪われし者に
(
コード
)
、
汝の施しを
(
ラファエル
)
!」
「はい・・・?」
喋ったかと思えばそれはルシルの声で、しかも術式の名前だった。視界が彼の魔力光であるサファイアブルーに満ちてく。
「ハッ・・・!」
視界が晴れて、目だけを動かして周囲を確認するとそこはシャーリーンの医務室だった。わたしはベッドに寝かされているようで、被っている布団を退けようと両手を動かそうとしたら、「いっつ・・・!」全身に痛みが走っ
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