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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica11今日からあなたが私の愛機〜Asteion〜
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通信でもないただの拡声器を使っての指示が発せられた。列車砲の周囲に停車している10台近い車両の後部に設置されている高射砲から無数の弾幕が放たれてきた。
「キルシュブリューテ!」
≪カートリッジロードっ!≫
――パンツァーガイスト――
全身を魔力で覆って防御力を高めつつ、弾幕の中に突っ込む。ガンガン当たってくるけど、カートリッジをロードした上でのわたしの防御力なら、この程度の弾幕くらい完璧に防ぎきれる。まず車両1台目。機関銃を手にした民兵が「化け物め!」って怯えと怒りを宿す瞳で睨み付けてきた。
「あなた達ヴィエルヴァキア人の中にも魔導師がいるでしょ。その人たちにも化け物と言って蔑むの?」
「当たり前だ! 少数派なんだよ、魔導師は! 今まではそれで良かったんだよ!」
「
便利な道具
(
まどうし
)
は、ただ使われていれば良いんだよ!」
「これまではずっとそうだった! だというのに、政府が勝手に管理局と連絡を取り合って、魔導師を今さら保護しようなどと!」
「出て行け、化け物!」
「失せろ、余所者!」
魔導師を奴隷として扱う、か。差別はどの時代、どの世界でも存在してる。差別が消える事は無いって思う。人なんだもの、他人と違うところが気になってしょうがない。机上の戦争で解り合えればいいんだけど、コイツらを説得するにはまた随分と時間が掛かりそうだし、ここはちょろっと痛い目に遭ってもらおう。
「でもさ、そうやって邪険にし続けた末路は、ちゃんと背負った方が良いんじゃない? 魔導師の恩恵を受けていながらの恩知らず。今回は痛い目を見て反省しなさい」
“キルシュブリューテ”を振るって高射砲の砲身を切断する。民兵が「生身で、しかも単独でこんな事が出来る化け物とどう解り合えと!?」って一斉に銃口をわたしに向けた。
「風牙!」
≪烈風刃!≫
後方に飛び立ちながらWキルシュブリューテ”を薙ぎ払って、風圧の壁を民兵たちに打ち込んでやった。連中は「うわぁー!?」って吹っ飛んで地面に叩き付けられたけど、打ち身と骨折程度で済むでしょ。それから列車砲の周囲に停車されている車両と高射砲、武装した民兵を斬り伏せ続けながら、『発射!』って号令とともに発射される砲弾を・・・
「させないっつうのう!」
――光牙烈閃刃――
物理破壊設定にした剣状砲撃で蒸発させてやる。これはルシルの出番は無いかな〜。んじゃ、メインディッシュの列車砲攻略といこうか。
『こちらシャーリーン。ナイト1。各戦線の戦闘が終了しました。各戦線の民兵は全員捕縛。死者0、重傷者0です』
「了解。各騎は警戒継続したままでその場で待機。列車砲攻略後、敵軍への降伏勧告を行うように、ヴィエルヴァキア政府に伝えておいて」
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