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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica11今日からあなたが私の愛機〜Asteion〜
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ない人たちが、魔法や魔導師によって自分たちが追い込まれるんじゃないかって不安から、このろくでもない戦争を始めたわけだ。

(この世界での魔導師の絶対数は限りなく少ない。でもそれも今の内だけで、移民してきた資質持ちと交わって、数年、十数年後には資質持ちの人口も増えるとは思う・・・)

でも魔力資質を持って生まれるかは神のみぞ知る、だ。何せ魔力素も無い地球で、なのはやはやてっていう超絶魔導師を生むことだってある。このヴィエルヴァキアは魔力素が存在しているから、時が経てばもっと増えてくる。でも今現在の持たざる人は最期まで持たざる人。それが戦争の動機。

「・・・わたしが行く。わたしからの指示が止まるけど・・・。ルシル、上空から見て戦場の動きを各騎に報告してあげて」

『了解した。気を付けてな、ナイト1』

――真紅の両翼――

ルシルからの気遣いに「えへへ♪」にやけながらもわたしは背中から魔力で編んだ翼を展開して、「ナイト1、出ます!」と飛び立つ。空に上がることでわたしも列車砲を視認にすることが出来た。デカイけど、プライソン作の“ディアボロス”ほどは大きくもないし、砲台も2台じゃなくて1台しかない。手抜き感というか試作感というか・・・。

『あの、シャルちゃ――じゃなかった、ナイト1。私たちも出撃しようか?』

『命令をいただければ即時に出撃できます』

『私もいつでも行けますぅ〜♪』

今回というか兵器が確認された任務には、すずから第零技術部のメンバーに同行してもらってる。今回は護衛としてセッテ、すずかの補佐としてクアットロが来てくれてる。申し出は嬉しいけど、すずか達は客人だから、「気持ちだけ受け取っておくよ」ってお断りをする。

『そう? でも何か手伝える事が出来たら、遠慮なく言ってね・・・?』

「うん、ありがとう、すずか」

すずかとの通信を切った直後にドォーン!と砲撃が発射された。魔力でもエネルギーでもない、単純な物質的な砲弾。ちょうど真っ直ぐわたしの方に向かって来ているし、「初弾はわたしが潰す!」って報告を入れて・・・

「ま、砲塔を斬り落とせばそれで終わる・・・!」

――剣神モード――

わたしの固有スキル・絶対切断アプゾルーテ・フェヒターを発動。“キルシュブリューテ”の柄を両手で握りこんで「せいやっ!」と、すれ違いざまの砲弾をバッティング。砲弾は打ち返される事なく真っ二つに斬り裂かれて、わたしの後方へと十数mと滑空した後に爆散した。

(アレは冷気・・・! 砲身を冷却してる・・・!)

目に見えるほどの白い煙が列車砲から噴出した。列車砲“ディアボロス”と同じだ。連続して撃てない仕組みなんだ。ならその間に叩けばいい。

『敵航空魔導師が接近中! 高射砲・・・撃てぇーーー!』
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