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天使のような子に恋をした
天使のような子の幼馴染と出会った
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まさにこの子のことをいうのだろう。

 本名は園田(そのだ)海未(うみ)。南さんの幼馴染の1人でもあり、μ'sのメンバーでもある。
 見るからに真面目そうだし、ここは丁寧に挨拶することにしよう。

「初めまして。神崎蒼矢といいます。よろしくお願いします」

「は、初めまして……ご丁寧にどうもありがとうございます。園田海未です。こちらこそよろしくお願いします」

「……これ、本当に高校生同士の挨拶かよ」

 翔真が何か言っているけど気にしない。そしてこれっぽっちも堅苦しいなんて思ってない。

 ……思ってない。

「……まあいいや。俺の名前は前原翔真っていうんだ。よろしくな海未ちゃん!」

「う、海未ちゃ……? あ、よ、よろしくお願いします……」

 自己紹介もしたことだし、これからは南さんと同様、苗字で呼ぶことにする。
 ……しかし、今回も我が親友は気にも留めていない様子。さっき園田さん困惑してたぞ。

 そしてどうやら、園田さんは男子が苦手なようだ。無理をさせて申し訳ないな。

「私、高坂(こうさか)穂乃果(ほのか)! よろしくね、蒼矢くんと翔真くん!」

 園田さんと入れ替わるように自己紹介をしてきた少女。肩より少し長いくらいのサイドテールにした橙色の髪。性格は明るく、いるだけで周囲を明るくさせるまるで太陽みたいな子。彼女には天真爛漫という言葉がよく似合う。

 本人も言ったけど名前は高坂穂乃果。南さんの幼馴染でもあり、彼女こそがμ'sのリーダーである。

「よろしく穂乃果ちゃん!」

「よ、よろしく……高坂さん」

 どこぞの親友と同じように初対面でいきなり生呼びしてくる高坂さん。
 基本、初対面は苗字で呼ぶということに先入観を抱いていた為に少々面食らってしまった。翔真の他にも例外がいるんだな。

「名前で呼んでいいよ!」

「えっ、いや。でも……」

 初対面でそれは流石にハードルが高い。ファンとして遠くから接するなら別にいいんだけど、こうして友達として付き合うとなると話は別だ。
 実際、女友達はみんな苗字で呼んでいるし、名前呼びしている女の子もいない。あまり親しくないというのもあるのだが、やはり名前呼びはある程度親しくなってからだと思う。

「私、翔真くんもそうだけど、蒼矢くんとも仲良くなりたいんだ! こうして友達になったんだもん!」

 なるほど……そういう考えもあるのか。仲良くなりたいという意の表れ。なるほどいかにも高坂さんらしい。
 やっぱり名前呼びをするのは気が進まないけど、高坂さんの好意も無駄には出来ない。

「そういうことなら……。それじゃあ、ほ、穂乃果さんでいいかな?」

「うーん、別に呼び捨てでもいいんだけど……。まあ、いい
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