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2章 生き様
14話 単独行動其の一〜ツカサ編〜
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『ほら、おいてっちゃうよ〜』
『大丈夫だよ、大丈夫』
『はい、これ。ツカサ君に』
『生きる時も、死ぬ時も、絶対に一緒だからね?』


 
 

 



 一気に全身に血が廻った気がして、カッと体が熱くなる。ドクン、ドクンとまるで耳元で心臓が鳴っているように脈打ち、体に力がみなぎる。




 あの日、誓ったのだ。…彼女のために生きると。




 その時


 



 金色の瞳と、狂気の光を宿した漆黒の瞳が、熱を持って絡みついた。






 何かを、感じた。



 熱いような、冷たいような、甘いような、苦いような、痛いような、痛くないような、何か。


 

 ゆっくりと頭の中を駆け巡るようで、軽い吐き気を覚える。




 

 耳元で、一度だけ心臓が脈を打った。













 視界が元に戻ると、目の前には相変わらずティバインウルフの姿がある。だが、驚くべきことに、先ほどまで振り上げていた腕を下ろし、じっとこちらを見ている。



 

 再び視線が交錯するが、先ほどのようなことは起こらなかった。





 すると、シュン…という、まるで空気のような音がする。瞬きを一度するその一瞬に、いつの間にかティバインウルフの姿はなくなっていた。



「…え?」




 硬直が解け、ツカサがあたりを見回すと…




「…………………」



 目の前にいた。しかも、最初の狼形態で、なおかつ、2メートルほどの全長になって。



 
 そして、この意味不明な空気に異様ともいえるほど浮く、金管楽器のファンファーレが鳴り響いた。そして、目の前のウィンドウには











 <エンペラー・オブ・ティバインウルフをテイムしました>






「…はい?」

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