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2章 生き様
14話 単独行動其の一〜ツカサ編〜
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とに、ティバインウルフの攻撃を跳ね上げることに成功する。




 大きくのけぞったティバインウルフの身体は完全に無防備。そう、ここで終わりではない。ここからが本番なのだ。



「…初めて神がいてほしいと思った」


 思わず自嘲気味に鼻で笑う。










 そして、それは始まりを迎えた


 
 



 



 <無限槍>7連続重刺突技 ジャッジメント・ピアッサー





 槍のソードスキルの中で、最高位の威力を持つソードスキル。それは、無防備となったティバインウルフの腹にきれいにすべてヒットする。一気に1割5分ほど削れる。






 だが、それで終わりではない。




 体勢を立て直し始めたティバインウルフのに、再び襲い来るのは


 <無限槍>4連撃刺突技 フェイタル・スラスト

 

 跳ね上げも入ったそれは、ガードしようとするティバインウルフの方腕を部位破壊することに成功する。




 ティバインウルフの体には、それの動きに合わせたソードスキルが次々と叩き込まれ、そこにはリカント・ヴェンデッタの翡翠の軌跡が閃く。





 見る見るうちにティバインウルフのHPはがりがりと削れていく。そして、ツカサの最後のソードスキルが放たれた。総スキル数、その数――――――――10。


 
 













 だが


 ティバインウルフのHPバーは、最後の1ドットが点滅していた。
 


 地上へと降り立ったツカサのは動かない…否、動けない。今までキャンセルされ続けてきた硬直時間が、今合計されてツカサの体にかかっている。



 ゆらりと、ツカサの体に、ティバインウルフの影が落ちる。



 最高位のソードスキルを連発したため、その硬直時間の合計時間は15秒ほど。



 加えて、ツカサの残りのHPは6割。先ほどからの攻撃を見ていると、クリーンヒット2.3発で消し飛んでしまうだろう。それにかかる時間は、15秒では十分すぎるほど。





 『死ぬのか…』




 ツカサは、心の中で思わずそうつぶやいた。


 不思議と、なぜか諦めがついていた。今までのことを考えてみれば、自分が死ぬことは当然だろう。いや、そもそも死ななければならなかったのだ。これだけ罪深い自分が生きているなど、罪以外の何物でもない。



 ティバインウルフの振り上げた腕が、ゆっくりと見える。




 
 だんだん暗闇へと視界が変わる中で、かすかな光が煌めいた。


『ツカサ君!』

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