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ソードアート・オンライン〜剣と槍のファンタジア〜
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2章 生き様
14話 単独行動其の一〜ツカサ編〜
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 そんなことを考えていたツカサに影が降り立ち、

「っっ!!!!」

 
 頬から赤いライトエフェクトが飛び散る。




 確かに、考え事はしていた。だが、それでも警戒は怠っていなかったはずだ。


「おいおい、ちょっと速過ぎだろ…」


 確かに、元々今までにないほどに速かった。だが、今の速度はそれ以上だ。普通のプレイヤーなら目視ができないくらいに。




 だが、そういうツカサの口角は上がり、漆黒の瞳はらんらんと光を宿している。


「最終ラウンドと行きますか。…“縮め”」







 ほぼ、初動は同時だった。ゾンッ!という音を立てて、2人の姿が掻き消える。そして、ほとんどそれと同時に聞こえる金属音。ソードスキルを使わないツカサの槍と、ティバインウルフの爪が、ほとんど絶え間なく甲高い音を上げる。


 ソードスキルを使っている暇はない。ただの純粋な打ち合い。





 狼男と化したティバインウルフの動きは、人間の動きといっても差し支えはないだろう。ツカサの攻撃を避け、ガードし、そして反撃をする。


 まるで、プレイヤーとデュエルしているようで、ツカサの気分は最高潮だった。長剣ほどの長さまで縮めたリカント・ヴェンデッタを、まるで剣のように扱かているため、槍とは思えないほどの速さの斬撃を繰り出せる。







 決定打が全く入らず、ツカサのHPばかりがゆっくりと減り続ける。このままでいくとジリ貧で、ツカサが確実に競り負けるだろう。



 

 “あれ”なら、ティバインウルフのHPをすべて吹っ飛ばすことができるかもしれない。だが、もし削りきれなかったとしたら、それは=自分の死になる。だが、使わなければ、どっちにしろ死ぬ。


「…悪い、リア。…賭けるよ。“伸びろ”」



 


 つぶやくように言うと、ツカサはティバインウルフの攻撃をはじかずに、槍を横にして受け止める。


「っ!くっ…」


 筋力値があまり高くないツカサにとって、これはかなりきつい。完全に受け止められずに、後ろへとスライドし、ツカサのブーツは煙を上げる。


 恐らく、一番最初の狼形態では、こんなことはできずに、あっけなく吹き飛ばされていただろう。狼男になったとき、速さが尋常でないぐらい強化されていた。それ故に、筋力値は落ちているだろうというツカサの考えはどうやら当たっていたようである。




 あと1mで壁というところで、何とか止めることに成功したツカサは、SAOに来てから、初めてだろうと思われるほど、ありったけの力を腕に込める。

「い…っけぇ!!」


 

 それは、驚くべきこ
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