空の王者、覚醒の一端を遂げる
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
持ち上がっていく身体、雷によって折れ落ちてきた大樹など容易く跳ね除けながら起きた男はゆっくりとを空を見上げる。同時に身体の中の組織が切り替わっていく、燃え上がって行く体内の機関に呼応するように浮彫りになっていく甲殻や鱗。
―――……グオオオオオオオオオッッッ!!!!!
天へと向けくべられた咆哮、大地を揺らし天へと劈く凄まじい音量と気迫は周囲の雷すら捻じ曲げるように登っていく。睨め付けられた天は脅えたかのように雷を更に降らせていく、しかし覚醒した竜の一喝は天を震わせ思わぬ方向に雷を降らせて行く。上げられる咆哮と共に地面に食い込んでいく力、身体その物を固定するかのような力に地面が悲鳴を上げていく。
―――ウゴゴゴオガアアアアアア!!!!
放たれた咆哮は本能に任せたかのような荒々しくも誇りに満ち溢れた一喝。暫しの時を置きながら広げられていく翼、同時に羽ばたき瞬時に加速する音が周囲に響き渡った、目指すは空。快晴・・の空の海へと竜は飛んでいく。それを見つめる一匹の古龍は嘶きを上げるとゆっくりと森の奥へと消えて行った。
「ルフィィィィッッッ!!!」
神の国、スカイピアを治める神に君臨するゴッド・エネル。神を名乗るに相応しい力、最強種自然ロギア系ゴロゴロの実の雷人間という常軌を逸した存在となっている者に向かうのは海賊王を夢見て海を旅するルフィ。空島には存在せず電気を通さないゴム人間という特性を活かし唯一エネルとまともに戦える存在となったルフィは必死に戦い続けていた。
仲間を助ける為にエネルの箱舟に乗り込み激闘をしながらも一度は船から落下したが再びエネルが待つ空へと舞い上がり、皮肉にもエネルが与えた巨大な黄金によって雷雲を破壊した。そして最後の一撃を加えようと下がエネルのしぶとさと強さに再び地面へと叩き落とされようとしていた。力なく落下していくルフィへとナミが叫ぶ。
折角此処まで来たのに、下の仲間達が折角あんな巨大な蔓を倒してくれたお陰でエネルに肉薄出来る所まで来たのに此処までなのかと一瞬顔を覗かせた絶望に全てが食い尽くそうとした時落下したルフィへと猛スピードで向かう影が見えた。
「なにっ!?」
「エネルゥゥゥゥゥゥ!!!!」
「ッッ……!!ウォォォォオオオ!!!!」
大きく弧を描くように移動しつつも再び上昇してくるそれをナミは確りと目に焼き付けた、そう麦わらの一味の中で唯一空を自在に移動する出来る頼りになる男がいた。
「レウスゥゥ!!」
「レウスこのまま、いっけぇぇぇぇっっ!!!!」
「分かったキャプテンッッ!!!」
突然覚醒した意識、背中
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ