第六千九百ニ十三話 怪事件怪人物
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第六千九百ニ十三話 怪事件怪人物
ふとです、フランスは思いました。
「俺って変な事件多くないか?」
「その歴史においてですわね」
「ああ、何かとな」
こう妹さんに言うのでした。
「多いだろ」
「はい、鉄仮面やジェヴォダンの野獣にと」
「何でなんだ?」
「さて、縁でしょうか」
妹さんは首を傾げさせてお兄さんに答えました。
「これは」
「変な縁だな」
「ですが考えてみれば多いですね」
「変な人もいたしな」
「あの伯爵さんにしても」
「俺この前あの人みたんだよ、またな」
フランスは恐れる様なお顔になって妹さんに言いました。
「あの人にはじめて会ったの十八世紀だったな」
「ええ、わたくしも覚えてますわ」
ニ十一世紀なのにです、フランスは十八世紀にいた筈の人にお会いしたというのです。どうもフランスは色々とそうした事件や人物に関係が深いみたいです。
第六千九百ニ十三話 完
2018・3・21
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