ペルソナ3
2000話
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!? アクセル……」
「そんな時、強いシャドウが出て来たら、美鶴はどうする? 勿論、俺が助けに来る事が出来る場所にいれば、助けに来るのは構わないさ。だが……もし、いなければ?」
「それは……」
実際問題、俺がホワイトスターに戻ればいつでも助けに来るという事は出来ない。
勿論、その辺りの事情は今はまだ言えないが、それでも……そう、それでも、美鶴には死んで欲しくないと思っているのだ。
正直なところ、美鶴の能力は相当に高い。それに真田や荒垣といった面々も対シャドウという事であれば協力してくれるだろう。
だが……何事にも例外というのはある。
それこそ、この世界の原作が実は続編もので、影時間を解決してもシャドウ関連の話が続くという可能性は、決して否定出来ないのだ。
つまり、新しい敵とかが出てくるとか、そんな感じで。
そんな時の為にも、美鶴はゆかり達のように鍛えておく必要がある。
もっとも、この状況ではそれも少し難しいが。
最低限のフォローをしながら、美鶴にはイレギュラーシャドウと戦って貰うのが最善か。
「取りあえず……危なくなったらお前のフォローもするし、それにここに向かって今も他の連中がやって来てるんだろ? なら、時間を稼げばそれだけこっちが有利になるという事でもある」
「……うむ。分かった」
数秒の沈黙の後、やがて美鶴が頷く。
それを確認し、俺は指を軽く鳴らして子猫の炎獣を生み出す。
また、続いて軽く地面を踏み、刈り取る者を呼び出す。
「取りあえず、この2匹がいれば大抵の相手は何とかなる筈だ。ただ、炎獣は美鶴の防御、刈り取る者はイレギュラーシャドウに対する牽制しかしないから、そのつもりでな」
「それでも助かる。いや、寧ろ十分すぎるだけの力を借りられると思うぞ」
そう言い、俺と美鶴はエスカペイドの中に入っていく。
店に入ってすぐの場所には、特に何がある訳でもない。
奥に真っ直ぐ通路があり……そして、通路の奥には扉が1つ。
この扉が、本当の意味で店の中に入る為のものなのだろう。
扉の左右に棺があるのは、守衛とかそういう感じの役目か。
少しだけ扉を開けて中を覗くと……そこには、床から伸びている電線の束が手足になっており、ライオンのたてがみのようなものを持ち、背中からは太い電極のようなものが伸びていて、一つ目の仮面を被っているイレギュラーシャドウの姿があった。
クラブということで、その部屋の中はかなり広く作られているのだが、それでもイレギュラーシャドウの大きさを見ればどこか狭苦しいように思えてしまう。
そんな大きさのイレギュラーシャドウだ。
「厄介だな」
呟いたのは、美鶴。
その視線が向けられていたのは、イレギュラーシャドウ……ではなく、その周
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