異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第2話
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ュバルツァー卿を頼ってユミルに避難していた姫様がユミルに滞在し続けていた事が原因でアルバレア公が雇った猟兵達がユミルを襲撃したという話があった事は覚えていますわよね?メンフィル帝国からすればユミルに滞在していた姫様は、猟兵達が自国の領土を襲撃した”元凶”の一人として見ているでしょうから、その件を踏まえるともし姫様がメンフィル帝国内での社交界等に出席をすれば、メンフィル帝国の上流階級の方達からは厳しい目で見られたり時には嫌味等を言われたりする可能性もあるのです。」
「通常伴侶がいる貴族が社交界等に出席する場合同行するのは正妻で、他にも側室や妾がいても、同行させるのは正妻以外だとせいぜい序列が2位や3位の女性だ。さすがに9人もの伴侶がいる貴族は聞いた事はないが………少なくても妻としての序列が7位の皇女殿下がメンフィル帝国の社交界等に出席する必要はないから、リンさんは”良かった”って言っていたんだ。」
「な、なにそれ………アルフィン皇女様は被害者なのに、何でそんな風に見られなくちゃならないのよ……!あたし、貴族や皇族のそういう所が全く理解できないわ!」
ミュゼとクルトの説明を聞いたユウナは怒っている様子で答えた。
「ちなみに先程から気になっていたのですが、ミシェルさん達はリィン教官の事をよくご存知のような口ぶりですけど………こちらの世界のリィン教官はミシェルさん達――――クロスベルの遊撃士協会の関係者達とも親交があるのですか?」
「親交があるも何も彼、所属していた期間は短かったけど”特務支援課”が再開されてからIBCによる各国に対する”資産凍結”が行われるまで”特務支援課”に所属していたんだから、支援課の坊や達と一緒に彼もアタシ達と連携して協力する事があったのよ?」
「…………………え。」
「こちらの世界のリィン教官はランドルフ教官やティオさんがかつて所属していた”特務支援課”に……………」
アルティナの質問に対して答えたミシェルの答えを聞いたユウナは一瞬固まった後呆けた声を出し、クルトはユウナを気にしながら驚きの表情で呟いた。
「えっと……ミシェルさんは教官が”特務支援課”が再開されてから配属されたって言っていましたけど、それって”特務支援課”の増員としてワジ先輩やノエル先輩も特務支援課に配属された頃ですか……?」
「ええ、そうよ。そう言えばさっき灰色の騎士の坊やが支援課のリーダーの坊やみたいにハーレムを築いているって言っていたけど………もしかして、そっちの世界の支援課のリーダーの坊やもハーレムを築いているのかしら?」
ユウナの問いかけに頷いたミシェルはある事が気になり、苦笑しながら訊ねた。
「ええ………一応現時点で正式にお付き合いしている相手はエリィ先輩と銀さんですけどテ
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