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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第42話 『ネコ先生によるスキルレッスン?』
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 少女ヴィヴィオの彼、コタロウ・カギネに対する印象は怖くは無いが怯えてなのはの後ろに隠れてしまう存在であった。それは、なのはがヴィヴィオを連れて寮の廊下を歩いているときに、ふと彼の名前を口に出し、


「コタロウさんどこにいるのかな?」
「はい、なんでしょう?」
『――っ!!』


 天井からぶら下がって出てきたことが、少女の第一印象を悪くさせたのだ。ヴィヴィオはその後、彼の数あるポケットから取り出した飴となのはによって泣き止んだが、それからどうも苦手意識を持ってしまっているようであった。
 しかし、先ほどの通りに怖い印象は持っていない。好きか嫌いかは置いておいて、行動の原理は本人はよく分かっていないが彼が近くにいても遠くにいても、つい目線を追ってしまう人であった。
 少女の目線の先の彼は、というより彼に話しかける人は大きく分けて2通りあることに気が付いた。挨拶というのを抜きにして笑顔で話しかける人と眉を寄せて話しかける人の2通りである。とくに後者のほうが多く、アイナが彼を訪ねていたときはひとりで彼女と彼を追っていった。寮のとある部屋に二人で入ったのをちらりとのぞくと、


「じつは最近ぬいぐるみ作りにはまってまして、それで最後のこの部分がうまく縫製できなくて……」
「なるほど」
「教えていただいてもよろしいですか?」
「わかりました、そしたら少々お待ちしていただいてもよろしいですか?」


 彼女の作った型紙を見ると何種類かこれから作る予定のようで、クマのようなものや、トリのようなもの、カバのようなもの、ゾウのようなものたちがすべてぬいぐるみに合わせてデフォルメされて型どられていた。それをヴィヴィオは以前描いているのを横で見ていたので知っており、そのなかでアイナはトリを製作しているようである。
 彼はアイナに一言断りいれると、生地を拝借しそのトリより二まわりほど小さく色違いでそっくりなぬいぐるみを、アイナと同じ製作工程まで進めた。


「では一緒にやっていきましょうか」
「お、お願いします」


 少女にとって今のあっという間のことがまるで不思議な力を使った魔法のように見えた。そしてそれを今度なのはに話そうと決めた。






魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第42話 『ネコ先生によるスキルレッスン?』






 コタロウは朝、訓練後になのはとティアナに呼び止められ寮の自販機のある、とある一角に席に着いた。遠巻きに新人たちもいて聞き耳を立てた。


「それで、お話とは何でしょうか?」
「ティアナ」


 なのはは彼女に目配せすると口を開いた。


「ネ、いえコタロウさん、以前フェイトさんと模擬戦をして
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