58部分:第六話 幕開けその二
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ピアノの演奏会に向かう。そしてそれは。
真理もだった。彼女は今厳しい顔の痩せた初老の男と話をしていた。彼はだ。真理に対して重く低い声でこんなことを話していた。
「御前もそろそろだ」
「そろそろといいますと」
「相手を決めなければいかんな」
「相手をですか」
「生涯の伴侶をだ」
こう話すのだった。
「そろそろな」
「あの、それでしたら」
「何だ、相手はもういるのか?」
「いえ、それは」
言えなかった、そのことは。しかしだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ