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ロボスの娘で行ってみよう!
第10話 エル・ファシルへ
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学校に参謀連中が来るのはさほど珍しくはないけどね」

「何故集まったかが重要なのですよ」
「なんでだい?」
「私の卒論を読む為ですよ」

ヤンは。呆気にとられた後で、呆れた顔をする。
「おいおい、リーファ冗談はよしてくれ」
リーファはくそ真面目な表情でヤンに話しかける。

「先輩、冗談じゃありません。此を読んで頂ければ判りますが」
そう言って、閲覧可能な論文を見せる。
「どれどれ、ん・・・・・・・・・・これは」

ヤンが難しいか顔をし始めた。
「どうですか、先輩」
「ああ、凄いなたいした物だが、此がなにか関係があるのかい?」

「その論文だけじゃなくて、統合作戦本部と宇宙艦隊司令本部しか閲覧が出来ない論文が三個もありましてね、その為に自分自身がエル・ファシルへ行くことが出来なく成ったんですよ」
「つまり、機密漏洩を恐れたという訳か」

「そうですね、万が一捕虜にでも成ったら、大変な事に成る訳ですから。グリーンヒル少将に全力で止められましたよ」
「やれやれ。それで、私に白羽の矢がたったのかい」

困り顔のヤンとしたり顔のリーファである。
「先輩が一番暇だとお伺いしましたんで」
「何とも酷い後輩を持った物だよ」

「けど行って貰う代わりに、ナポレオン戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、日露戦争の記録ディスクを差し上げますよ」
リーファはニヤニヤし、ヤンは驚いて欲しそうな顔をする。

「リーファそれは本当かい?」
「あら先輩、私が嘘をついたことがありますか」
いや有りすぎだろうと思うが言わないでおくとヤンは思った。

「実物を此処へ持ってきてあるのでそのまま持って行って良いですよ」
リーファは、そう言いデスクの束を渡す。
「少し見て良いかな?」

「ええ、けど少しですからね、話を聞いて貰わないと行けないので」
「ああ、判ってるよ」
そう言いながらヤンは早速ディスクを卓上プレイヤーに入れて見始めた。



一時間ほど目を釘付けにして見続ける。その間にリーファは御茶を取りに行ってきた。
シロン製茶葉で入れた紅茶はまろやかな香りを醸し出している。
ヤンはやっと気がついて、紅茶を一杯飲んで見るのを止めた。

「気が済みましたか、ヤン先輩」
「すまないね、ついつい夢中になってしまった。しかし良い資料だな、モスクワ遠征とか良くできているよ、此は他のディスクも楽しみだね」

「と言うわけで先輩。エル・ファシルへ行って貰いますよ。いいですね」
「まあ此を貰っちゃ、行かないわけにはね。でどんな事を見て集めれば良いんだい?」
リーファは、どうせ行ったら直ぐに騒動に巻き込まれるのが判っているからと思いながらも、ある程度チャンとした物を頼まないと怪しまれると思い題材を上げるのであ
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