第13話。変人の中学生活
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やで?ちなみに机も俺が作った。」
「・・・・凄い才能だな。」
これには流石の二人も少し驚く。普通ではないと思っていた凛も、すごい奴だと思っていた一成もである。
「今日は、珈琲作ってシロちゃんが作ったケーキでお茶しよか。」
「・・・・そんなんでもいいの?」
「おう。なんでもありや。一成はケーキとか甘いの平気か?」
「ん?大丈夫だが・・・・」
「そりゃよかった。甘いのとか苦手かと思ったわ。」
「別に平気だぞ?まぁ・・どっちかと言うと和菓子の方が好きだがな。」
「マジか。何が一番好き?」
「ふむ。大判焼とかはかなりの好みであると自覚するが・・・・」
「大判焼きか。俺はこしあんが好きやの。クリームは邪道じゃ。和菓子は餡子なんじゃよ!!」
「っ!流石は晋吾。分かっているではないか。」
「凛ちゃんは何が好き?」
「私?・・・・辛いのとか好きよ。」
「マジで?意外や。」
こんな感じで今日もまったりしてと過ごしていた。
ゴールデンウィークの最中。親父がまた風邪を引いた。結構な高熱であった。
旅行に行くつもりだったが、もちろん中止。親父は申し訳なさそうにしていた。
旅行にいけなかったことより、ゆっくり休んで速く良くなれ。
姉ちゃんやシロちゃんも心配してるやろ?
黄金週間も終わり、親父の風邪も治った頃、中学始めの中間テストが近づいてきた。
「フフフッ。今度こそ完膚なく叩きのめしてあげるわ。」
「フッ。その減らず口を叩けるのは今のうちだ。」
青春ドラマを繰り広げる凛ちゃんと一成。しかし中学の中間テストにすら全力で当たるその姿勢。好意に値するぞ。
「じゃさ、賭けしようぜ。賭け。」
「賭け?」
「しかし、そのような疚しいことは・・・・」
「あら?柳洞くんは負けるのが怖いのかしら?いいのよ。怖かったらやめても。」
「フンッ!いいだろう。その賭けとやら、受けてやろう。」
「3人の中で全教科合計で、一番点数の低かった人が、今度お茶する時の茶うけ買ってくるってことでええな。」
そして、テストも終了し、テスト返却。
凛。5科合計485点。平均97点。
一成。5科合計484点。平均96.8点。
晋吾。5科合計500点。平均100点。当たり前だ。
「勝った〜。」
「ちょっと待ちなさい!何よ全教科100点って!!」
「確か晋吾はテスト中、ほとんど寝ていたような気がしたが・・・・」
センター試験の作成に関わったこともある晋吾には死角がなかったのであった。
ちなみに周りは何この超次元空間。と思っていた。
ついでにシロちゃんは5科合計428点
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