暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1999話
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しっかりと話を聞かせて貰うとしよう」

 最終的に美鶴がそう判断し、俺もまたそれに異論はない以上、反対はしない。
 全員が準備を整えたところで、影のゲートを使ってポロニアンモールに移動する。
 9月とは言っても、まだ秋と呼ぶにはちょっと早い……晩夏と呼ぶべき時季だけに、日付が変わる時間になってもポロニアンモールの周辺には人が大勢いたのだろう。
 様々な場所に棺が存在していた。
 こういう場所で迂闊に戦うような事になったら、結構面倒臭い事になりそうだな。

「風花、イレギュラーシャドウの場所は分かる?」

 有里の言葉に、山岸は再びルキアを召喚して周囲の探索を行う。
 そのまま数分……やがて、山岸は首を横に振る。

「ごめんなさい、湊君。いるのにいない。いないのにいる……そんな妙な感じなのよ」
「ちっ、しゃーねーな。桐条、こうなったら皆でそれぞれ探した方が手っ取り早いぞ」

 山岸の言葉に、荒垣がそう言って俺に視線を向けてくる。
 美鶴に話し掛けたんだから、俺じゃなくて美鶴を見ればいいものを。
 まぁ、荒垣が俺に何を期待しているのかは、分からないでもない。
 俺の力を使って、可能な限り早くイレギュラーシャドウを見つけて欲しいと、そういう事なのだろう。
 その気持ちは分からないでもないが、まさかここでスライムを使う訳にもいかないしな。

「しょうがないか。……では、それぞれで散って、イレギュラーシャドウのいる場所を探すように。アクセル達もそれでいいか?」
「ああ、問題ない」
「それしか方法がない以上、しょうがないと思います」

 俺の言葉にゆかりもそう告げ、そうしてそれそれがイレギュラーシャドウの……もしくは、そこに繋がる手掛かりを求めて去っていく。
 幸いこのポロニアンモールの範囲内であれば、山岸のルキアを使えばリアルタイムで怪しい所を探す事は可能だ。
 普段からタルタロスで100階以上離れた場所で行動している有里達と連絡を取り合っているのだから、このくらいは余裕だろう。
 ともあれ、そんな訳で俺達はそれぞれポロニアンモールに散らばっていたのだが……

「イレギュラーシャドウらしき存在? どこにもないな」

 そう考え、ふと思いついたかのように自分の影を軽く蹴って刈り取る者を召喚する。
 グリを召喚する時に比べれば、手順も何もない召喚の仕方。
 まぁ、俺の影に潜んでいるという事は、半ば常に召喚されている状態に近いと言っても、間違いではない……筈だ。
 そんな訳で刈り取る者を召喚すると、即座に影から姿を現す。

「イレギュラーシャドウがどこにいるのか分かるか?」

 そう尋ねるも、刈り取る者は首を横に振るだけだ。
 駄目か。
 いやまぁ、刈り取る者は基本的に戦闘力特化型のシャドウ
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