暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1999話
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戻ってきたら処刑だな」

 最後に小さく呟いたその声は、順平が戻ってきた時には氷漬けにされる運命である事を示していた。
 うわ……何て悲惨な。
 だが、黙っていなくなった以上、順平を庇うような真似は出来ない。
 俺に突っかかってきた時と比べると、順平も真面目に影時間を攻略するようになったのだから、こんな真似をするとは思わなかったんだけどな。
 寧ろ、そんな状況の順平が何も言わないで姿を消すという事は、人に言えないような理由があったから……なのか?
 それでも何か伝言なり、書き置きなりを残していってもおかしくはない筈だ。

「見つけました! ……けど、これは……?」

 ルキアの力でイレギュラーシャドウを探していた山岸が、最初は嬉しそうに、だが次の瞬間には疑問を抱いた様子でそう告げる。

「どうした、山岸。イレギュラーシャドウは見つけたのだろう?」

 そんな山岸の様子に疑問を抱いた美鶴が尋ねるが、それに対して山岸はルキアの体内で不思議そうに首を捻る。

「あ、はい。その……ポロニアンモールにいる、と思うんですけど……何て言えばいいのか、気配が薄いといった感じなんです」
「気配が薄い?」
「はい。今までのイレギュラーシャドウは、明確にここにいるというのが分かりました。ですが、今回のイレギュラーシャドウは、そこにいるのは分かるんですけど、それでいて薄っぺらいというか……」
「いるのにいない……いや、いない訳ではないが、そこいる感覚が薄い、か」

 山岸の言葉に、美鶴が短くそう呟く。
 その言葉に、俺を含めてその場にいた者達は全員が疑問を抱くが……

「とにかく、ここにいたところでどうにもならないだろう? イレギュラーシャドウのいる場所ということは分かったんだ。そうであれば、実際にポロニアンモールに行って確認してみてはどうだろう? そうすれば、恐らくその辺りの事情もはっきりとするだろうし」

 幾月のその言葉に、美鶴は確かにと頷く。
 色々と幾月を怪しんでいる俺だが、それでも今の幾月の言葉には納得せざるを得ないので、反論は出来ない。

「とにかく、残り4匹のイレギュラーシャドウを倒せば影時間は解決するんだ。なら、ここは伊織君の件は後回しにして、戦力の逐次投入とかはしないで一気に攻めた方がいいとは思わないかな?」

 重ねて告げられた幾月の言葉に、美鶴はやがて頷く。
 以前から幾月はイレギュラーシャドウを可能な限り早く倒すようにといったような事を口にしていたが、今はそれがより細かくなった感じか?
 もっとも、幾月の言ってる事が間違っている訳ではない以上、それに関しては言う事を聞いた方がいいのだが。

「仕方がない。……アクセル、ポロニアンモールまで頼めるか? 伊織に関しては、影時間が終わってから
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