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転生とらぶる
ペルソナ3
1999話
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った。

「有里、悪いが伊織の部屋に行って呼んできてくれないか? もしかしたら、眠っている可能性もある」
「分かりました」

 そう言い、有里は順平の部屋に向かう。
 寝ているか。……まぁ、可能性としては、なくはないのか?
 そんな風に考えながら待っていたんだが……

「桐条先輩、順平の部屋に行ってみましたけど、順平は部屋にいませんでした」

 やがて部屋に戻ってきた有里が、そう告げると事態は一変する。

「何? だが、伊織は部屋に戻ったのだろう? 寮から出ていったりはしていなかったようだし。そうなれば……誰かに強引に連れ去られたのか?」
「いえ、部屋の中はいつも通り散らかってはいましたが、見た限りでは特に荒らされた様子はなかったように思えました」

 散らかっていたのに荒らされた様子はない。
 ……どうやら、順平の部屋は基本的に散らかっているらしい。
 まぁ、順平らしいかどうかで考えれば、そっちの方が順平らしいんだが。
 ともあれ、何故順平がいないのかというのが、この場合の問題となる。

「荒らされた様子がないってことは、順平が自分から寮の外に出ていったんじゃないのか?」
「でも、アクセル。それなら別に、わざわざ部屋から抜け出すような真似をしなくても、普通に玄関から出ていけばいいんじゃない?」

 俺の言葉にそう告げてきたのは、ゆかり。
 俺や有里と同じく、順平と同じクラスという事もあり、その性格を知っているからこその言葉なのだろう。
 いや、純粋に順平との付き合いの長さという点で考えれば、去年から同じクラスだったみたいだし、俺よりも長いだろう。
 付き合いの深さという点では、俺の方が上だろうけど。

「人に知られたくなかったからとか、そういう理由じゃないかな?」
「うーん、風花の言いたい事も分かるけど……何で? っていうのは出てくるわよ?」

 まぁ、普通に考えれば、ちょっと外に出る用事があるのなら、玄関から出ていけばいい。
 そんな真似をしないで、自分の部屋から抜け出るようにしていなくなったという事は当然のように出ていく理由を俺達に知られたくないから、というのがあるのだろう。
 それこそ、ちょっと喉が渇いたからジュースでも買ってくるというのであれば、別にわざわざ俺達に秘密裏に行動する必要もないのだから。
 そんな風に話している間にも時間がすぎていき……

「影時間、か」

 世界の様相が一変し、影時間がその姿を現す。

「どうする?」

 順平の所属はS.E.E.Sだ。
 そのリーダーをしている美鶴に視線を向けるが、その視線を受けた美鶴は微かに眉を顰めながらも口を開く。

「今は、とにかくイレギュラーシャドウだ。山岸、イレギュラーシャドウの探索を頼む。伊織め……
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