暁 〜小説投稿サイト〜
流星のラブライブ!
プロローグ
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産量一位を書くのだっけ?」
「ココアの原材料だからカカオ豆じゃない?」
「そうそう!!ミソラはなんて書いた?」
「oh……こかこーら」
「あ、ミソラが口をあんぐり開けて頭の悪い人になっているわ」
注)某つぶやく青い鳥で有名なキャラの事。
「私は買い物手伝うから知っているよ!!」
こころが胸を大きく張って鼻をピンと伸ばした。自信満々に鼻息を吐き出した。
「カカオ豆と言えばチョコレート!!という事はあのお菓子のパッケージに書かれている『ガーナ』が正解よ」
「……コートジボワールだっつうの!!この前授業でやってたでしょ」
「オーノー」
ここあが頭を抱えて二体に増えた頭の悪い人に社会の教科書を広げてカカオ豆の生産のページを見せる。
参考写真の髭もじゃの男性が袋に詰めているカカオ豆と笑顔がまぶしい事よ。
ちなみにガーナは第二位だそうです。こころちゃん惜しい。
コカ・コーラは圏外でした。

「こーとじぼ?……!!!こーの所合ってる!!『こーとじぼ』の『こー』と『こかこーら』の『こー』が合ってるから部分点貰える!!!」
目をらんらんに輝かせてミソラが勢い良く立ち上がってビシッと指をここあに指した。
「もらえるかー!!」
「だって途中式書けば部分点がうんたらかんたらって」
「それって算数じゃないの?」
光っていた目に闇に飲まれていき、椅子に崩れ落ちるように盛大な音を立てて座ったミソラは「ふふふ……」と不気味な声を漏らした。
「人を持ち上げて落とすのはサイテーの事だと思うよ」
「いや持ち上げてないし、勝手に盛り上がっていたのミソラだし」
「聞いたほうが早いんじゃない?先生いるから」
こころがミソラのフードを持ち上げながら教卓の前でテスト用紙の入った書類入れと教科書などの荷物整理をしている担任の育田先生の方へとミソラの視点を動かす。
「そっか!!まだ望みは……」
「さっきの奴だったら部分点ないぞ」
こちらを一瞥するわけでもなくカバンのチャックを締めていく先生の一言に歩みだしたミソラの一歩は行き場を無くし右往左往した。
動きだけで育田先生は万博の有名な歌の動きを連想した。三歩進んだら二歩下がって結果的には一歩しか進んでいないような動きの奴だ。
月の石は人いっぱいで諦めた苦い思い出あり。

「なんで分かったんだ……あの鼻か?ブタ鼻のクセに」
「関係ないだろ」
育田先生のコンプレックスである上向いた鼻を絶妙に弄ってくるミソラに先生は生徒名簿で今日の授業で使った古代の地球儀をポンポンと叩いた。
「あーそれと響」
「は、はい?」
「これを準備室に片付けておいてくれ」
「えー……今しがた点を失ったばかりの哀れな小学生に雑用を押し付けるのはちょっと」
「これで少しは評価を甘くしてやるんだよ。意欲とかそこらへんで上げ
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