プロローグ
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て玉砕する勇気もないから征服しに来た地球でまさかのサバイバル生活がスタートしたんだ。
宇宙人だろうが地球人だろうが、とりあえず生きるのに必死だった。
侵略メンバーで知恵を出し合って人間に擬態してバイトしたり、住処探してアジトにして、来る日も来る日もあの青いヒーローを倒す方法を画策したり大変。
テレビ局に勤めた輩もいたな……弁当分けて貰って日々食いつないでいくだけの生活。
なんか書籍を書いた奴もいてインタビュー受けたけど「宇宙人も悩んでいる」が結構ベストセラーになって少しだけ良い思いはしたけど出版社業界も一瞬でさ、すぐに生きるのに困窮する日が続いた。
余はそんなに小説書くとか苦手だし、武勇伝ならまだしも負けたとか陰鬱なのってどうにもこうにもにっちもさっちもブルドック並に波長が合わなくてねぇ
ここを読んでいる読者の方でも共感してくれる思うんだけど。読んでいるか分からんけど
そんな生活が続くと……癒しが欲しくなるんだよね
綺麗な風景を見に行ったりそれこそ猫とかペットとか、アニメとか「萌え」とか最高だと思うし。
そんな中でも選んだのは音楽なんだよね
苦しい時に聴いてたら元気にさせてくれたりとか明日も頑張ろうとか思えて……地球に来て久しぶりに前向きなれたのもある。
あの娘が歌う曲がもうワシの中で大ヒット。
歌っている姿も凄くかわいいのよ。余の中でマジ天使って言うのかな。
同年代には絶大な人気を得ているシンガーで話題のドラマにも出ていて毎週録画して何回もチェックしていましたよ。
その娘の名前は「響 ミソラ」っていってね。
あ、余はミソラちゃんって呼んでいるんだけどね。
赤毛の少しだけボーイッシュのシンガーでまだ11歳なのに国民的アイドル並の人気を博しておりました。
音楽を聴いてから余には波長が合ったこの娘しかいないと考えてバイトで貯めたお金を工面して彼女のグッズを買い漁り、足しげくコンサートに通ったり、その為に倍率の高いチケット争奪戦に宇宙人さながら参加してネット上で百戦錬磨のオタク達と殺り合い、時には騙される事もあった。
でもあの娘の為に「転売反対の運動」を率先して行い、ファンレターも書いて余に出来る限りの応援をコツコツとしていたんだ。
侵略メンバーの中にもミソラちゃんのファンがいて意気投合し、一緒のオタ仲間として応援をしていたのよ。
先着予約100名様限定のお宝ジャケット(CDジャケットのギターを弾いているミソラちゃんを傾けると、あら不思議購入者にウィンクとピースサインをしてくれる代物)を手に入れてニンマリとしているとそんな時に限って星からやっとなのか帰還命令が出てね。
星に帰れるのは嬉しいが二度とミソラちゃんともう会えないのが辛くて悲しくて、貯金を叩いて持ち帰るグッズを購入し、風呂敷に包んだ。
そして最後の思
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