諸君、敵襲だ
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でこの部屋から立ち去って行く。
今夜の奇行の謝罪の言葉を残して。
明日オカルト研究部に来るよう頼まれたのは予想外であったが。
ウィスは静けさを取り戻した自室で再び寝息を立て始めた。
▽△▽△▽△▽△
翌日、オカルト研究部
室内にはリアスを含む眷属が全員集結していた。
無論、ウィスの姿も。
オカルト研究部の室内を見渡せば昨夜出会ったグレイフィアの姿も見える。
昨夜の主犯であるリアスは何故か怒り心頭の朱乃に笑顔のまま頬をつねられていた。
リアスは涙目である。
かなり痛そうだ。
「あの…部長、どうしたんですか?」
室内のこの何とも言えない雰囲気を打開しようと眷属の一人である兵藤一誠が己の主であるリアスへとよそよそしい様子で尋ねた。
「実はね……」
部長であるリアスが今回の一連の出来事の説明をしようとした刹那─
オカルト研究部の部室全体に大きく広がる魔法陣が現れた。
この紋様はグレモリー家の魔法陣ではない。
「……フェニックス」
騎士である木場が呟く。
部屋全体を熱する程の熱気が魔法陣から放出され、炎が巻き起こる。
「ふー、やはり人間界の空気は不味いな。」
火炎陣から現れたのはホスト崩れの男であった。
赤いスーツを着こなし、胸元を大きく開いている。
ワイルド系のイケメンである。
「さて、会いに来たぜ。愛しのリアス。」
その男は実に馴れ馴れし気な様子でリアスの肩を抱き、自身の元に引き寄せる。
「離して、ライザー!」
「おいおい、何をするんだ、リアス?」
嫌悪感を隠そうともしないリアス。
「言ったはずよ、ライザー!私は私が好きな人と結婚する!勿論婿養子だって受け入れるわ!」
「おお!それなら俺も!」
「貴方だけはごめんだわ、ライザー!」
口論に口論を重ねるリアスとライザーという男という名の悪魔。
「あのグレイフィアさん……。あのライザーとかいう奴と部長の関係は一体何なのでしょうか?」
この混沌とした雰囲気の中一誠は先程から悠然とその場に佇むグレイフィアへと尋ねる。
「あの方は純血の上級悪魔であるフェニックス家の三男であるライザー・フェニックス様です。そして時期グレモリー家当主であるリアスお嬢様の婚約者であらせられる方でもあります。」
「はああぁぁ!?婚約者──!?」
一誠の驚きの声が部室内に大きく響いた。
「やはりリアスの女王の入れたお茶は美味しいな。」
「あらあら、ありがとうございます。」
笑みを浮かべながらライザーの称賛
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