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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜 第1話
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酷い……一緒に協力した期間は短かったけど、”碧の大樹”では最初から最後までロイド君達やリィン君達と一緒に協力して攻略した仲なのに、もう私の事を忘れているなんて……!」

「え………」

「へ!?ア、アルやリィン教官、それにエオリアさんがロイド先輩達と一緒に”碧の大樹”を攻略したって……!そんな話、初耳ですよ!?というかそれ以前にどうしてリンさんとエオリアさんが今のクロスベルにいられるのですか……!?クロスベル支部はクロスベルがエレボニアの属州になって以降、エレボニア政府の指示で撤退させられたのに………」

「”支部”が帝国政府の指示で撤退させられた……?―――――!まさかその二人は……」

「”支える篭手”の紋章………なるほど、”そう言う事”だったのですね。だから昔からお二人を知っているユウナさんはこの場―――いえ、クロスベルの地に”遊撃士”であるお二人が現れた事に驚いていらしたのですね。」

自身の答えを聞いてショックを受けた様子で呟いたエオリアの言葉を聞いたアルティナが呆けている中ユウナは驚いた後困惑の表情でリンとエオリアを見つめ、二人の正体を察したクルトは驚きの表情で二人を見つめ、クルト同様二人の正体を察したミュゼは冷静な様子で二人を見つめた。



「!?ちょっと待ちな。今、いくつか聞き捨てならない言葉が聞こえたんだけど、それってどういう事なんだい?」

「へ……”聞き捨てならない言葉”って、どれの事ですか?」

一方ユウナの言葉を聞いて驚きのあまり血相を変えたリンは真剣な表情でユウナに問いかけ、問いかけられたユウナは不思議そうな表情で問い返した。

「クロスベル支部が撤退させられた事やユウナちゃんが私がロイド君達と一緒に”碧の大樹”を攻略した事が”初耳だ”って言った事もそうだけど、何よりも一番気になるのは”クロスベルがエレボニアの属州になっている事”よ。クロスベルは1年半前にクロイス家とイアン・グリムウッド弁護士が起こした動乱終結後―――いえ、終結する直前あたりの時期に”クロスベル帝国”を”建国”してメンフィル帝国と連合を組んで旧カルバード共和国を滅ぼした所か、その”建国”も西ゼムリア大陸の各国に加えてクロスベル自治州の”宗主国”であったエレボニア帝国も認めた挙句、”七日戦役”でメンフィル帝国に奪われたエレボニア帝国の領土の一部もクロスベル帝国に贈与されてクロスベル帝国領化したから、むしろ”属州”になったのはエレボニア帝国の一部の領土よ?」

「な―――――――」

「”クロスベル帝国”、ですか……?」

「それに”クロスベルの国としての建国をエレボニアが認めた事”もそうですが、カルバード共和国がクロスベルと”メンフィル帝国”という今まで聞いた事がない国家に滅ぼされた話やエレボニアの領土の一部が
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