異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜 第1話
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「回復します――――アルジェムヒール!!」
「―――――」
アルティナはユウナとクルトにクラウ=ソラスで回復エネルギーを放って二人の傷を回復した。
「ありがとう、アル!ハァァァァァァ……喰らえっ!!」
「!?」
傷を回復してもらったユウナは電撃を流し込んだガンブレイカーで斜め十字の打撃を叩き込んで敵の態勢を崩し
「崩した!」
「もらった!!」
敵の態勢が崩れるとユウナと戦術リンクを結んでいるクルトが追撃を敵に叩き込んだ。
「お二人とも、離れてください!」
「「!!」」
「アークス駆動―――クリスタルフラッド!!」
「ブリューナク起動、照射。」
「―――――――!」
二人が攻撃している間にアーツの準備をすませ、ユウナとクルトに警告をして二人が敵から距離を取るのを確認したミュゼは地面を素早く走る氷の刃を解き放つアーツを放ち、アルティナはクラウ=ソラスに収束したレーザーを解き放たさせた。
「―――――――!!」
ミュゼとクラウ=ソラスによる遠距離攻撃を再び空を飛ぶことで回避した敵は再びクラフト―――魔塊烈風を発動した。
「きゃっ!?」
「くっ!?」
「やんっ!?」
「あうっ!?」
頭上からの逃げ場のない攻撃によってユウナ達は再びダメージを受けた後、それが切っ掛けになってそれぞれ疲弊した様子で息を切らせていた。
「ハァ……ハァ……クッ、さっきから身体が思うように動かない……!?」
「恐らく……黒き聖獣との戦いによる疲労も影響しているのかと……!」
「ハァ……ハァ………クッ……こんな所で、絶対に倒れる訳にはいかないのに……!って、アル、一体何を……!?」
息を切らせているクルトの疑問にミュゼは疲弊した様子で答え、悔しそうな表情をしたユウナだったが、自分達の前に出たアルティナに気づいて目を見開いた。
「教官が皆さんを守る為に黒き聖獣と必死の攻防をしている間に目覚めたわたしはまだ、それ程戦闘による疲労はありません。ここはわたしが敵の注意を惹きつけますので、皆さんはその間に塔内部への撤退、並びに”星見の塔”からの脱出を開始してください。わたしも隙を見て塔内部への撤退をして皆さんの後を追いますので、皆さんは先に撤退してください……!」
「な―――――そ、そんな事、できる訳ないでしょう!?教官達が……あたし達が絶対に助けるつもりだったアルを置いて逃げたりしたら、教官達に申し訳が立たないし、それに………―――あたし達も自分達の事を絶対に許せないわ!」
「僕もユウナと同じ意見だ………!かつては”アルノール皇家”の守護職に就いていた”ヴァンダール家”の一員としても、仲間を置いて敵に
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