ペルソナ3
1998話
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お高めの奴……といった風に。
当然それらの材料は一気に使い切れる訳でもないので、余った分は空間倉庫の中に放り込んでおいた。
こういう時、冷蔵庫でもいいんだが……空間倉庫の中だと、素材の劣化とかそういうのがないから、便利なんだよな。
冷蔵庫に入れておけば……例えば寿司とかだと、酢飯がボソボソになる。
だが、空間倉庫の中の場合は時間が止まってるので、空間倉庫に入れた時の味のままなのだ。
「紅ショウガは……必要ですか?」
「いや、必要だろう? 何だ、苦手なのか?」
「別に苦手何かじゃありません。ただ、そこまで美味しくはないってだけで」
「……それを苦手だって言うんだと思うんだがな。まぁ、苦手なら少しだけにしておけ。……うん、卵焼きも中々」
冷やし中華の具は、基本的に全て茹でるだけだ。
そんな中で、唯一卵焼きはしっかりと自分で焼いた代物だ。
烏骨鶏の卵は、普通に売ってる卵よりも小さい。
それでも高いだけあって、こんもりと盛り上がって、手で摘まめる黄身がその凄さを主張していた。
それでも、卵焼きを作るのは俺なので、その素材の良さを完全に引き出せているかと言われば、微妙なところだが。
卵焼きみたいに丸める必要はなく、薄焼き卵だったのが、俺にとってはやりやすかった。
「それで、順平さんが最近かなりはしゃいでるようで……」
「あー……多分アタック中の女と上手くいってるんだろ。お前も、もう少し大きくなれば、その辺りの事情は分かるようになるさ」
天田の話を聞く限りでは、噂の女と順平は仲良くなっているらしい。
順平にも春が来た、か。
……季節的には、そろそろ秋になりそうなんだが。
ともあれ、俺は天田と一緒に豪華版の冷やし中華を食べ……その日の影時間は、タルタロスで天田に槍の使い方を多少教えるのだった。
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