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転生とらぶる
ペルソナ3
1998話
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きり、筋肉痛で動けないと思ったんだが」
「元々、それなりに鍛えてはいましたから。それより、昨日皆さんに聞いたんですが、僕がアルマーさんに槍を教えて貰うのは構わないそうです」
「ああ、その辺は俺も美鶴から聞いたよ。ただ、残念だが、今日はこれからちょっと用事が……いや、そうだな。どうせならお前も一緒に来るか? 折角の冷やし中華だ。どうせなら、お前も食え」
「は? 冷やし中華ですか? えっと……?」

 戸惑ったような天田だったが、別に冷やし中華という料理を知らないという訳ではないだろう。

「今日の夕食で冷やし中華を作ろうと思ってな。かなり豪華な冷やし中華にするつもりだから、作るのにもそれなりに時間が掛かる筈だ。なら、今から材料を買って……とやれば、少し早い夕食になるだろ」

 今の時間が、もう少しで午後4時。
 となると、今からスーパーに行って材料を選んで、それを買って俺のアパートに戻って、料理を開始してとなれば、恐らく冷やし中華が出来るのは午後5時くらい。
 夕食を食べるのにはちょっと早いが、それでも別に早すぎるということはない。

「僕もですか? いえ、冷やし中華は嫌いじゃないですけど」
「よし、なら行くか。槍を使うのにも、訓練だけをすればいいって訳じゃない。たまにはこうやって休む事も必要になる。分かったか?」
「……分かりました」

 若干不満そうな様子ではあったが、それでも不満を口にしなかったのは、俺の機嫌を損ねないようにした為か。
 天田にとって、俺から槍の扱いを教えて貰うというのは、それだけ大事なのだろう。
 純粋にこの時間だから腹が減ってるというのもあるだろうが。
 そんな訳で、俺は天田と一緒にスーパーに向かうのだった。





「うーん……美味しいと思いますけど、冷やし中華のタレを使っているのを考えると、アルマーさんを褒めるのは正直どうかと思います」

 出来上がった冷やし中華を一口食べた天田の感想が、それだった。
 実際天田の言う通り冷やし中華のタレは出来合いの奴だから、そう言われてもしょうがないんだけどな。
 ただ、タレはちょっと高い奴だ。
 有名料理人がレシピを考えたタレで、そのスープだけで1食分200円くらいしたのだ。
 値段相応の味だし、金に困ってる訳でもないので、俺は満足したけどな。
 ともあれ、そんな訳で現在俺と天田は具材たっぷりの冷やし中華を楽しんでいた訳だ。

「俺は結構満足だけどな。特にエビとか美味いし」

 どうせならということで、冷やし中華のタレ以外の具材に関しても、相応の値段のものを選んだ。
 エビはかなり巨大なエビが冷凍の奴で、イカは甲いかとかいう肉厚のイカ。卵は烏骨鶏の卵で、鶏肉は比内地鶏のもも肉。
 キュウリとかトマトも有機栽培で少し
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