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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
五つの祈り
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ま厳しい口調でそう答えた。

「そっか・・・ならよかった」

そうとだけ答えたレオンは立ち上がった天海に目を向ける。その背中を離れたところから見ている一人の少年。

「・・・」

戦場で激しく戦っている仲間たち。そこに彼は入っていくことができない。理由は、友人から言われたこの一言が原因だった。

『今のお前じゃ、誰にも勝てない』

相手がエドラスの父だと言われてシリルは動揺した。それでも相手は自分たちの仲間を傷付けた敵。それは変わらない事実。だからこそ共に戦おうとしていたのに、そう言われてハブられてしまった彼は奥歯を噛み締めていた。

「お前に何がわかるんだよ・・・」

ずっと大好きだった父がいなくなって、ようやく再会できたかと思えばそれは永遠の別れを告げるもの。そんな状況で一年が経ちようやく立ち直ってきた頃に天海が現れた。それだけで父が大好きだったシリルに取って、精神的ダメージは非常に大きかった。

「雷竜の咆哮!!」
「波動砲・矢の章!!」

少年の後ろでは確実に人数が減っているアルバレス軍をどんどん削っていく二人の男の姿が見える。他にもジュビアやメルディも共闘しており、アルバレス軍が全滅するのは時間の問題だった。

(俺は一体・・・どうすればいいんだ?)

皆が戦いを繰り広げている中、一人だけ取り残されている少年。彼は拳を強く握り絞め、異世界の父に圧倒されている仲間たちのことを見つめていることしかできなかった。















「なぁ、ラクサス」
「どうした?カミュ」

まるで虫を払っているかのようにアルバレスの兵隊たちを次から次へと凪ぎ払っていく二人の男。そのうちの一人、赤い髪をした青年は隣で戦う大男に話しかけた。

「あいつ・・・さっきから何してるんだ?」

彼が気にしているのは誰とも戦わずただ立ち尽くしている水竜。周りが戦っているのに責任感の強い彼の足が止まっていることに、カミューニは疑問を抱かずにはいられなかった。

「さぁな」
「さぁなってお前なぁ・・・」

仲間想いのメンバーが揃っている妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員である彼なら何かしら彼に声をかけに行くかと思ったが、ラクサスはそちらを一瞬見ただけですぐに戦いに戻ってしまう。カミューニはその薄情さに顔をしかめた。

「心配じゃねぇのかよ」
「俺が心配して何とかなるならいくらでもしてやるさ。だが、そういうわけじゃねぇだろ?」

その言葉に思わず口を尖らせる。彼の言うことも一律あるが、それでも何も思わないのはどうなのだろうかと。だが、次の一言でその考えは一蹴される。

「俺はあいつを信じてる。シリルなら、あいつなりの答えを見つけられるはずだ」

何やか
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