五つの祈り
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り替えるのだった。
五人の新戦力が投下された北部。その頃妖精の尻尾では、ブランディッシュがナツ、ルーシィ、ハッピーを引き連れて東部から攻めてきているオーガストと交渉へと動き出していた。
そんな中南部では、常識では考えられないような事態に陥っていた。
ドンッ
「グアッ!!」
狂戦士の蹴りを受けて宙に舞う氷の神。全身ボロボロになっている彼は着地どころか受け身も取ることができず、地面へと叩き付けられる。
「天一神・星彩!!」
金を主とした鎧に身を包んだ緋色の剣士。彼女は槍のような武器を構えて天海に突進を試みるが、彼はそれをヒラリと交わすと、鎧にヒビを入れるほどの強烈な拳を叩き込む。
「そんなことか・・・」
装着時の魔力消費が激しいために10年もの間着けるものが現れなかった、いわば最強の鎧。それなのに、魔力を持たぬ人間がその身一つでやすやすと傷をつけてしまうことに彼女は驚きを隠せなかった。
「怨刀・不倶戴天!!斬の型!!」
エルザの後ろから現れたカグラが攻撃を放ったことで無防備になっている天海に迫る。彼女は抜刀した剣を振るうが、彼は体をズラしただけであっさりと回避した。
「遅い」
「!!」
続けて攻撃に移ろうとしたカグラだったが、それをこの男は許さない。足を蹴りあげ剣を弾き飛ばすと、武具を失った剣士の肩目掛けて上げた足を振り下ろす。
「がはっ!!」
上段から落とされた蹴りに地面に沈むカグラ。彼女が落ちたその場所は人型に大きく沈んでいた。
「アイスメイク・・・エイプ!!スノータイガー!!スノードラゴン!!」
リオンが三体の造形を作り出す。それがそのまま向かっていくのかと思ったが、それだけでは通用しないことはすでにわかっている。
「グレイ!!レオン!!行くぞ!!」
「おう!!」
「はいはい」
グレイが虎に、レオンが竜に、そしてリオンがゴリラに飛び乗る。三人は造形の突進力も追加し攻撃力を高める作戦に出たのだ。
「こいつで行かせてもらうぜ!!」
右腕から黒い模様が体へと伸びていく。滅悪の力を手に入れたグレイはこうすることによりその力を最大限に発揮し、魔力を高めることができるのだ。
「氷魔・零ノ太刀!!」
剣を作り出しリオンの作り出した虎の駆け上がる速度を生かして剣を振るう。それは天海の左の脇腹に突き・・・
ガシッ
「!!」
刺さる直前、彼がそれを右手で寸前で捉える。そのまま力を入れると剣は瞬く間に砕け散り、後に残ったのは氷魔と化した青年が目を見開く姿。
「悪魔を滅することができようと、俺に勝つことはできないよう
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