第29話
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葉にセレーネは冷や汗をかいて指摘した。
「も、もうアガットさん……!わたしのことは大丈夫です!あんまり子供扱いしないでください!
「ああ、わかったわかった。修羅場をくぐってるって意味ではお前も相当なモンだからな。だが、本当にヤバくなったら問答無用でコイツは連れて帰る―――それだけは了解しといてくれや。」
「ア、アガットさん……」
アガットのリィン達への言葉にティータが頬を赤らめると既に列車に乗り込み、様子を見守っていた生徒達が口笛を吹いたり等ティータとアガットの関係を茶化すような声を上げ
「だ、大胆……」
「らぶらぶだね。」
「うふふ、ティータ?今のそこのアガットの言葉を小型の録音機に録音しておいたから、もしこの録音機が欲しかったら、寄宿舎に戻った後レンの部屋を訊ねてね♪」
「というかそれ以前に何で録音機を常に携帯しているんですか、レンさん………」
「くふっ♪レンの事だから、いつでも誰かの弱みを握る為なんじゃないの♪」
「フッ、レン皇女の今までの行動を考えれば、そう言った推測が出てくるのも当然だろうな。」
ユウナは驚き、フィーはジト目で呟き、からかいの表情で声をかけたレンの答えを聞いたツーヤは呆れた表情で溜息を吐き、エヴリーヌとレーヴェは口元に笑みを浮かべて呟いた。
「あー、だからコイツの両親と約束してんだっての。」
「……了解しました。自分達も全力を尽くします。」
「わたくしもお兄様共々全力を尽くしますわ。」
「わ、わたしも副担任教官としてちゃんとサポートしますね!」
「うふふ、レンもいるんだから、ティータを含めた生徒達が死なないようにサポートはしてあげるから、大船に乗ったつもりでいていいわよ。」
「及ばずながら、俺もな。」
「クク、当然オレサマもいるから安心して遊撃士の活動に専念しなぁ。」
リィン達教官陣はアガットにとってそれぞれ心強い言葉をかけた。
「我等もまた、しばしの別れだな。」
「うん、ちょっと残念だけど。」
「でも、それぞれ目的もできた。またすぐに会えると思う。」
「ま、俺達はともかく旧Z組の連中は内戦後も何だかんだあって、また会えたんだ。いつか全員が揃う時が近くなっている証拠だと思うぜ?」
「フフ、そうですね。」
「アハハ、それを考えると元同期だった僕達も揃う時が来るかもしれないね。」
ラウラとエリオット、フィーもそれぞれリィン達に別れの言葉を告げ、フォルデが呟いた言葉を聞いたステラとフランツはそれぞれ苦笑していた。
「フィーはギルドの仕事をしながら”西風”の行方を追って……ラウラは各地の道場を回りつつ”兆候”を探るんだったな。」
「
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