第29話
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さんだったら、マジでできるかもな……って、アッシュよりも考えが全くわからねぇあんたにだけは言われたくないぞ!?………それにしても”猟兵王”――――4年前の”リベールの異変”で”空の覇者”に討ち取られたはずの男か。…………一体どうなってやがるんだ?」
ランドロスの慰めの言葉に苦笑しながら答えた後疲れた表情で溜息を吐いたランディは気を取り直してルトガーの顔を思い浮かべていた。
「この匂い、建物の並び……ハッ。やっぱり間違いなさそうだ。」
ランディとランドロスから離れたアッシュは立ち止まって周囲を見回した。すると何かを感じたアッシュは左目を片手で抑え
「……14年前の”あの日”。どうやら本当に……落とし前をつけられそうだぜ。だがその前に…………確かめる事があるな。」
不敵な笑みを浮かべた後アガットやティータ、そしてプリネ達と共に改めて慰霊碑に祈りを捧げているレーヴェを見つめた。
「……あいつらの分か?」
「はい、お兄ちゃんとお姉ちゃん、それにミントちゃんの分も………」
花を捧げ終えて立ち上がったティータにアガットは問いかけ、問いかけられたティータは静かな表情で答え
「ティータちゃん………」
「フフ……エステルさん達に続いて、まさかお二人まで私達と一緒にこの村の墓参りに来ることができるなんて、不思議な巡り合わせですね。」
「フッ、それこそ”女神の導き”かもしれないな。――――最も、今の俺の言葉を聞けば子孫や先祖共々、自分達のせいにするなと文句を言ってきそうだがな。」
「くふっ♪エステルもそうだけど、エイドスも”導き”が自分達のせいにされる事を滅茶苦茶嫌がっていたもんね。」
ティータの答えを聞いたツーヤは静かな表情で見つめ、プリネは微笑み、レーヴェは静かな笑みを浮かべ、エヴリーヌは口元に笑みを浮かべてある推測をした。
「アハハ……」
「ったく、洒落になっていねぇぞ………いつかあいつら全員と共にここを訪ねられりゃあいいんだが。」
レーヴェの言葉にティータが苦笑している中呆れた表情で溜息を吐いたアガットは気を取り直して静かな表情である人物達の顔を思い浮かべた。
(これにて”初手”は終了……ふふ、次の盤面はどんな風に進むのでしょう?)
一方ティータ達の様子を物陰から見守っていたミュゼは周囲を見回した後意味ありげな笑みを浮かべた。
「――――それで?今どんな気持ちなのかしら、”リィンお兄さんやレン達の動き、ユウナ達の独断専行に結社や西風の旅団の行動を含めた全てが貴女の読み通り”に進んでいる事に。」
するとその時レンがミュゼに近づいて意味ありげな笑みを浮かべてミュゼに問いかけた。
「ふふっ、何の事やら。私には1年半前の内戦で貴族連合軍
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