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4ヶ月で世界最強
ほっほっほ、私のレベルは『 』です
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!!」

 ─解き放った。

「グゴァアアァーーー!?」

 途端前方のベヒモスが踏みしめていた大地を巻き込む大爆発が起きる。
 誰もがその異様な光景に言葉が出てこない。
 彼らにはあのベヒモスよりも眼前の冷凍(フリーザ)の方が余程恐ろしい存在に感じた。

 そんな誰もが困惑を隠せない混沌とした中でメルド団長は指揮を執り、この場からの脱出を試みる。

「撤収だ!ベヒモスが動けない今の内にこの場から撤収するんだ!!」

 メルド団長の指示を受け、我先にとその場から逃げ出すクラスメイト達。
 無論、メルド団長を含む騎士団も例外ではない。

「グ…グァ、グァアアアァーーーー!!」

 爆炎の中から文字通り満身創痍の状態でベヒモスが姿を現した。
 身体の至る箇所は傷だらけであり、立ってるいるのもやっとの状態にも関わらず奴は生きていたのだ。 

「クソッ!あれ程のダメージを受けてなお奴は健在なのか!?」
「何て奴だよ!」

 クラスメイト達を守るように後方へと下がり、ベヒモスと遭対する。
 だが今のベヒモスならば全員怪我無く逃げ切る腹積もりなのか彼らは徐々に後退していった。

「おや、逃げるおつもりですか?」
「当たり前だ!相手はあのベヒモスなんだぞ!?」

 ただ一人冷凍(フリーザ)だけはその場から動こうとはしなかった。 

「今は一分でも時間が惜しい状況だ!お前達の命が最優先事項であることは分かっているだろう!?」










「……だったら、時間を掛けなければいいんじゃありませんか?」

 途端冷凍(フリーザ)の身体から眩いまでの黄金の光が迸る。
 視認できる程の膨大なエネルギーが放出され、辺りを幻想的に照らし出した。

「鈍りに鈍ったこの体をちょうどほぐしたかったところでしてねぇ。」

「その肩慣らしの相手は貴方に決めましたよ、ベヒモスさん。」

 ベヒモスは突如死刑宣告にも等しい言葉を告げられる。

「なに……、ちょっとしたウォーミング・アップですよ!!」

 冷凍(フリーザ)は天を仰ぎ、両腕を左右へと伸ばした。

 黄金の輝きが周囲へとドーム状に溢れ出し、ハジメ達とメルド団長を含む全員を包み込んだ。



 全ての光が収まった瞬間─





─全ての終わりであるのと同時に、全ての始まりである時の鐘の警鐘が鳴った─





 瞳はより深き紅き冷徹な光を宿し

 身体の至る箇所は全てが黄金の鎧が包み込み

 髪の色は白から深き青へ

 瞳からは涙が垂れ堕ちるように紫のタトゥーが如き一本の線が流れ

 胸の中央には青き正六角形の模様が現れ

 両手や両足の先は紫へと変貌を遂げ
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