ほっほっほ、私のレベルは『 』です
[4/7]
[1]次 [9]前 最後 最初
檜山大介さん?」
「っ!?冷凍、てめえか。へっ、へへへっ。何だよ、俺に指図するつもりか?」
少し力を手に入れただけで調子に乗る雑魚。
それが冷凍の眼前の青年の印象だ。
そんな檜山を取り巻く数人も冷凍にとってミジンコと然程変わらない。
「ふふっ、ふふふっ、ほーっほっほ!中途半端な力を身につけた者はかえって早死にしますよ。それを私が優しく教えてさしあげましょうか?」
煽ることを止めない冷凍。
檜山達を取り巻く空気も徐々に緊迫したものになっていく。
「私からすればレベルが1である時点で誰もが平等です。少しだけ自分の方がステータスプレートに記された数値が上だからっといって調子に乗るのも大概にしなさい。」
「ハジメさん一人を大勢で馬鹿にすることしかできない貴方方には心底呆れさせられますねぇ。正に貴方達は路上の石ころ、ゴミ同然です。」
「冷凍ァー!!そこまで言うならお前のステータスプレートを見せやがれェ!!」
青筋を浮かべ叫び声を上げる檜山。
「ほっほっほ、見ず知らずのメルド団長にまで見せるつもりはありませんでしたが…、まあ良いでしょう。」
「……参考程度に私のレベルを皆さんに教えてさしあげましょう。私のレベルは
『530000』です。
…ですが、もちろんフルパワーをまだ出すつもりはありませんからご心配なく……」
「「「!?」」」
途端凍り付くその場の雰囲気。
誰もが冷凍から目を離せない。
そんな中メルド団長は事の真実を確かめるべく冷凍へと勢い良く近付いた。
まるでひったくる様に彼のステータスプレートを奪い取る。
次の瞬間彼の目は大きく見開かれた。
間違いない。
何度見返してもこの手に握り締めているステータスプレートには『530000』と記載されている。
「うっ、嘘ではない…。ならば君は一体?こんなレベルなど聞いたことも見たこともないぞ!?」
年甲斐もなく動揺を表すことしかできないメルド団長。
「ほっほっほ。それは私が生まれながらの『天才』だからではないでしょうか?」
その場に冷凍の声が高らかに響き渡ることになった。
─今此処に勇者とはかけ離れた存在である帝王がこの世界に降臨した─
▲▼▲▼
それから4ヶ月後。
クラスメイト達はオルクス大迷宮に足を踏み入れていた。
だが想定外の非常事態が発生。
グランツ鉱石につられた檜山がトラッ
[1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ