ほっほっほ、私のレベルは『 』です
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今此処にとある異世界にて帝王として頂上の力を有した存在の力を偶然にもその身に宿した存在がこの世界にて生を受けた。
その名を帝王冷凍
─神は言っている。フリーザ様になれと─
「おいおい、ハジメー?またお前昨日の夜もまたエロゲーでもしてたのかよー?」
「たくよー、そんな奴が学校に来てんじゃねーよ。」
檜山大介は今日もオタクである南雲ハジメを数人の取り巻きと共に陰湿な苛めを行う。もはやこの教室では見慣れた光景だ。
南雲ハジメは所謂オタクと呼ばれる人種である。本来ならばそんな一介の男子生徒である彼が虐められる原因はないのだが、残念なことにとある一人の少女の存在が彼に対する苛めを助長させていた。
当の本人は不幸なことにそのことに一切気付かない始末。ハジメに今なお笑顔を振りまき続けているのだ。そんな彼女の行動がハジメに対する苛めを増長させ、精神的にも身体的にも彼を追い詰めているのである。
そんなカオスと化した教室内へと独特的な笑い声を上げ、入ってくる人物が─
「ほっほっほ、感心しませんね。多勢に無勢で一人の生徒をいじめるのは。」
「おっ…お前は帝王冷凍!?」
途端檜山大介は先程までの表情を一変させ、目に見えて狼狽え始める。
それもそうだ。
今自身の目の前に発っているのはあの帝王冷凍だ。
アルビノと呼ばれる特異な白髪と紅き瞳を持つ美少年。
容姿端麗・眉目秀麗・文武両道・圧倒的カリスマを有する学校的アイドル的存在である坂上龍太郎と対を成す1人。
天之河光輝を太陽の如き人物と形容するならば帝王冷凍は言わば月という対称的な人物として学園内では認知されている。
総合的な人気具合では天之河光輝が勝っているが、学園の裏側では冷凍ファンクラブと呼ばれる熱狂的信者が存在していることも有名な話である。
いついかなる時でも冷静沈着、誰に対しても敬語を用いる年長的雰囲気を醸し出す男子生徒。
それが帝王冷凍なのだ。
無論、そんな彼に反感を持ち過去に学園内で大規模な苛めが起きたこともある。
最初は下駄箱のゴミ入れという小さな規模であった苛めが日に日にエスカレート。気付けば苛めを行う生徒の数は軽く3桁を越え、収拾がつかない程の規模に膨れ上がっていた。
冷凍が何の反応も示さないことに業を煮やした彼らは遂に実力行使に移ることになる。真夜中の公園に件の冷凍を一人呼び出し、集団暴行を加えようとしたのだ。
だが冷凍はそんな彼らを前にその場から一
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