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魔法科高校の劣等生 〜極炎の紅姫〜
バカ騒ぎの始まり
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顔を赤らめながらも、食い入るように二人を見つめる美月。
「なんか……微妙だな」
レオも、言葉通り微妙な顔をしている。
そんな四人の思いも知らず、達也は深紅の髪から手を離した。
「悪いなみんな。待っていてくれたのか」
申し訳なさそうに言う達也に、漂っていた微妙な雰囲気が払拭される。
「水くさいぜ達也。ここは謝るところじゃねえよ」
レオがカラッとしたような笑顔で言うと、達也もつられるように笑みを浮かべた。
「何処かで軽く食べていかないか?一人千円までなら奢るぞ」
達也のこの提案に、異を唱えるものはいなかった。
??????
五人はカフェで今日一日のことを色々話していたのだが、やはり一番みんなの興味を引いたのは、達也の捕り物劇だった。
深紅が細々と揉め事を解決している間に、達也は一つ大きな揉め事を解決していたらしい。
「その桐原って先輩、殺傷ランクBの魔法使ったんだろ?よく怪我しなかったな」
「高周波ブレードは有効範囲の狭い魔法だからな。よく切れる刀と大した違いはない」
「魔法の無効化は達也の十八番だしね」
カップに入ったミルクティーを一口飲んでから、深紅がさらりとそう言った。
「キャストジャミング使ったんでしょ、達也」
さらに加えられた深紅の言葉に、達也が苦笑を浮かべる。
「深紅には敵わないな」
「そうでもないけどね。これぐらいならわかるよ」
そうでもない、と言いながらも深紅は嬉しそうな笑みを浮かべる。
それを見た達也はまたしても無意識に頬を緩めながら、深紅の頭を撫でる。
再び発生した桃色のオーラに、エリカとレオの二人がややげんなりした表情を浮かべる。
付き合ってもいないはずなのに、この甘ーい雰囲気はなんなのだろう、と。
「キャストジャミングって特殊な石が必要なんじゃなかったっけ?アンティ……なんとか」
甘い雰囲気を吹き飛ばすように口を挟んだのは、当然と言うべきか、エリカだ。
達也も深紅の頭から手を離す。
「アンティナイトよ、エリカちゃん。
確かものすごく高価なものだったと思うんですけど……達也さん持っているんですか?」
驚いたような表情で問いかけてくる美月に、達也は首を横に振った。
「いや。アンティナイトは軍事物資だからね。一般人が手に入れられるものじゃないよ」
その答えを聞いてエリカ、レオ、美月の顔にじゃあ何故?という表情が浮かんだ。
「あー、この話はオフレコで頼みたいんだけど……」
テーブルに身を乗り出して声を潜めた達也に、他のみんなもつられるように神妙な表情で頷く。
「俺が使ったのは、特定魔法のジャミングなんだ……」
達也がそう始め、特定魔法のジャミングの説明を終えると、深紅と深雪以外の三人の顔は驚愕に染まっていた。
「……おおよその理屈はわかったぜ。でもよ、どうしてそれ
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