第3章 リーザス陥落
第105話 怒りと笑み
[3/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に、清十郎とリックは陣形をとる。
「我々が貴女方を守ります」
「頼むぞ。お前達」
「「はい」!」
セルとクルックーの2人は手を取り合い、構えた。
精神を集中させる間、無防備になる故にリックと清十郎がその間守るのだ。
「「いたいの、いたいの……」」
集中し続け、魔法を完成させる。それは今は1人では使えない。2人の魔法を重ね合わせる事で漸く使う事が出来る神魔法 上位魔法の1つ。
「「全部、とんでいけーーーーっっ!!」」
神魔法 《全回復》の発動である。
現在 ヒーリング系での最上位ヒーリング3を更に超えた神魔法。互いに行う事で合体魔法となり、効果はさらに跳ね上がった。
結果ユーリの虚脱感と苦痛を取り去り、万全とは流石に言えないが それに近い状態にまで回復させた。
「すまん……? ちっ……!!」
ユーリは癒しの光を浴びた後に、素早く後方へと跳躍した。
後方で粗方息を整えると、対面側にいるランスに向かって叫ぶ。
「もう一度言うぞ。……ランスの馬鹿野郎。ちゃんと考えてやれ」
「なんだと……!? 遅れてきといてオレ様を馬鹿とは何事だ!」
「判ってる、だろ。……幾ら今までは乗り切れても、お前の異常な天運でも、コイツには通じない事くらい判っていただろうが……。無防備に飛び込むな」
「く……。ふんっ! あの程度オレ様なら楽勝で躱せたわ。馬鹿者」
憎まれ口を言っているが、ランスにも十分判っていた事だろう。
走馬燈が流れてしまっていたのだから。
この短い会話。それが出来た事すら奇跡と思える程に。
「貴様ら……!!」
手を出すな、と言われたノスだったが 流石に我慢しきれなかったのか、両手を構えて最上級魔法グレートファイヤーボールを放とうとするが。
「……二度は、……云わぬ、ぞ。ノス」
「っっ!! も、申し訳ござませぬ。ジル様」
ジルの一言でその怒りの炎は瞬く間に鎮火された。それは絶対零度の冷気を纏った冷たい言葉。ノスの忠誠を知りつつも、意に反す事をすればどうなるのか、どうするのかが周囲にも直ぐに判る程だった。
「……お前、名は……?」
ゆっくりとした動きで、視線をユーリに向けた。
相手のペースに呑まれるのを嫌うユーリ。
だが、まだ皆の臨戦態勢は整っていないのも確かだった。
殆ど全員がこの凶悪な雰囲気にのまれてしまっている。リックも清十郎も例外ではなく、威圧されてしまっている。
ユーリ自身は、回復をしてもらった事もあるが、初撃目も魔王相手に一切の躊躇いもなく攻撃を放つ事が出来た。それは ユーリの中に存在する者と、ユーリの|過去の経験《・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ