暁 〜小説投稿サイト〜
名無しの複数世界探索物語
第二部 Re:ゼロ編
第一章
6.ロズワール邸で判明した危険
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「あなた、魔女教徒(まじょきょうと)ですか」

レムがこちらを睨みつけ、僕に発した言葉だった

暗い森の中、レムの瞳が紅く染まってみえた

「魔女教徒?何だy……」

「とぼけないでください!!」

こちらの言い分は無視のようだ

聞いといて流石にソレはないだろうよ...

「疑わしき者は排除するだけです」

Σ\(゚Д゚;)おいおいおいおい

冷静に考えてください、ね?ね?

いざ言葉にするタイミングで鎖に繋がった棘付き鉄球が振り落とされて...

「ッ!?」

目を覚ました

ここはロズワール邸の自室だった
 
間違いない、予知夢(よちむ)が発動したんだ

このままだと殺される…しかもかなり和解は難しいようだ

「どうしましたか、ヤト君」

隣から声を掛けられ思わずビクッとする

「レム…」

冷や汗が背中を伝う

「今日のお仕事は昨日に比べて少ないので早めに終わらせましょう」

「あ、う、うん」

「大丈夫ですか?」

アタフタした態度から違和感を感じたのか、顔を覗き込んで来る

「あ、いや大丈夫、大丈夫だから…」

「そうですか、顔色があまり良くないですよ」

「…え?」

「まるでレムを怖がっているかの様に…」

無表情で瞳を覗いてくる

…ここで正直に話すべきか、どうするか…

「顔を上げてください」

その一声で、俯いていたのに気づく

そして、包み込む様に優しい声色で言われたことから

(心配されてる)

先程見た予知夢とは正反対の態度だ

「…」

レムも視線を泳がせ、考えを纏めようとしているようだ

「…ヤト君、安心してください」

「え?」

「レムはあなたを敵とは思えません」

「…え?」

「先程の様子からやはり子供と確信させられました」

「…子供で悪かったな」

不機嫌を隠さず態度に表した

「実は、ほんの少し前までずっと魔女教徒だと思い、敵対心を抱いていました」

まぁ、そうだろうな

「仕方ないよ…王が居ない時に表れた身元不明の人なんて信用できないよな」

ゲンナリするのは必然だ

一日目から掃除洗濯裁縫炊事etc...

慣れきったものばかりでテキパキ終わらせてたのに

「落ち込まないでください、もう疑いは晴れたんですから」

とても...とても可愛くて優しい、出会った時とは逆の印象が生まれた

ヤバい、このままでは恋に落ちる...

「ありがと、レムりん♪」

微笑むレムの頭のポンポンと手を乗せた

そして撫でた

「やめてください、恥ずかしいです 」

顔を赤くし、俯いた

ダメだ超可愛
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ