艦娘とスイーツと提督と・24
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込まれてるから『離れてください』とは言えない。可愛い奴め。
鬼怒と由良にケッコンの約束をさせられた日から、由良は出撃と演習に精を出し始めた。急に張り切り出したモンだから、俺への好意がモロバレだったのだが、それがどうしたと言わんばかりに頑張っていた。それでも半年近く掛かって漸く、先週ケッコンまでこぎ着けた。いわゆる新婚状態だったりする。
「だ、だって私……おっぱいも大きく無いし、ボディラインで勝負しないと」
「アホか、タダでさえお前ら細過ぎて心配してんだぞ?俺ぁ」
大体にして、俺は装備や制服に影響が出ない程度にムチムチの肉感的な方が好みだと公言している。華奢な身体付きだと触れ合う時にも折れてしまいそうで気を遣うからな。それに、細過ぎて骨張ってるより多少肉があった方が抱き心地が良いという理由もある。
「そ、それはそうかも知れませんけど……女は、好きな人の前では見栄を張りたがる物なんですよ?」
「見栄?」
「そうです。少しでも綺麗に見られたい、愛されたい。その為に少しでも努力して、美しくあろうとするんです」
戦いに明け暮れていても女は女、ってワケか。その努力には相応に報いるべきだよな、ウン。俺は由良の顎をクイッと持ち上げ、唇を重ねる。口内で舌が絡み合い、ヌチュ、グチュ、と艶かしい音を立てる。
「ぷはぁ……」
繋がっている間は息を止めていたのか、由良の顔が赤く上気している。ハァハァ息をしている所為もあるが、余計に艶っぽく見える。
「少しは満足したか?」
俺がそう尋ねると、ぽーっとした表情のまま、由良がコクコクと頷いた。
「こんにゃくゼリー、無くなっちまったな。お代わり取って来るわ」
そう言って立ち上がると、制服の裾をチョンと摘ままれる。離れたくない、という意思表示のつもりらしい。
「すぐ戻ってくるから、大人しく待ってな」
由良の頭をそう言いながら撫でてやると、ようやく名残惜しそうに離してくれた。それにお代わりのこんにゃくゼリーはスペシャルメニュー。酒をこんにゃくゼリーにした物だったりする。梅酒、シャンパン、ポートワインにと、甘口で飲みやすい酒をこんにゃくゼリーにしてみた。仕事中に酒は不味いんじゃないかって?その辺も気遣ってちゃんと勤務時間終了後に出している。もし万が一由良が酔っ払ってそういう雰囲気になっても問題はない。
「あ、美味しい。これ梅酒ですか?」
「お、良く解ったな。自家製の梅酒をこんにゃくゼリーにしてみたんだ」
由良は案外酒が強い。四水戦の旗艦を張っていただけあって、駆逐艦達からの人気も高い。よく飲み会をしているのを見かける。今も結構な数の酒ゼリーを食べてはいるが、頬がほんのり桜色に染まった程度で
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