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転生とらぶる
ペルソナ3
1997話
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れたかのように呟く天田の気持ちは、俺も分からないではない。
 実際、このゲイ・ボルグという宝具は、それだけ人の目を惹きつけるだけの魅力を持っているのだから。
 特に天田の場合は、自分が槍を使うだけあって、その気持ちもより強いのだろう。

「見惚れるのはその辺にしろ。そろそろ始めるぞ。……とは言っても、どうするかな。取りあえず天田が槍で俺に攻撃してこい。俺はそれを弾くなり回避するなりして、防御に徹するから」
「え? でも……」

 何故か俺の言葉に、戸惑った様子を見せる天田。
 何かおかしな事を言ったか?
 そう思ったが、天田の表情がどこか心配そうなものだというのを理解すると、天田が何を考えているのかが分かった。
 そして同時に、天田に対して呆れの溜息を吐く。

「あのな、言っておくけど俺は強い。それこそ、S.E.E.Sのメンバー全員が本気で掛かってきても、余裕で勝てるくらいにはな。だから、まだ実戦経験もない天田が幾ら本気で俺を攻撃しても、致命傷を与えられるような事はまずないから、安心しろ」

 その言葉を聞いた途端、天田は見るからに面白くなさそうな表情を浮かべた。
 まぁ、天田くらいの年齢の子供がお前は弱いと言われて、はいそうですかと受け入れる事が出来るかと言えば……難しいだろうし、当然か。

「口で何を言っても、お前はそれを信じる事は出来ないだろ。なら、論より証拠ってな。取りあえず俺に掛かってきてみろ。それで、もし俺に攻撃を当てる事が出来れば……そうだな、本格的にお前の師匠になってやってもいい」

 そして、不愉快そうな表情はその言葉で一気に希望に変わる、と。
 正直なところ、天田が本当に強くなりたいのなら、真田辺りと一緒に訓練をした方がいいと思うんだけどな。
 S.E.E.Sのメンバーの中で、一番理論的に鍛えているのは真田なのだから。……まぁ、プロテイン漬けは正直どうかと思うけど。
 鍛えているという意味では順平もそうだが、順平の場合は何だかんだと鍛え始めたのは最近でしかない。
 つまり、付け焼き刃に近い訳だ。
 そういう意味では、やっぱり真田に教えて貰うのが最善だと思うんだが。
 荒垣が向こうに行ったので、料理に関しても栄養とかをきちんと考えて作るようになるだろうし。
 もしくは、どうしても槍を鍛えるというのであれば……棒術とか薙刀とか、そっちだろうな。
 今の世の中、本当の意味で槍を教えてくれるような道場なんて、殆どないだろうし。
 あっても、それこそ本当に限られた場所で、限られた人物に……ってところか。
 けど、このペルソナ世界は以前からシャドウが活動していたんだから、そう考えれば、実は本格的な武術を教えるような人がいてもおかしくないと思うんだが。

「では、行きます!」

 天田は
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