暁 〜小説投稿サイト〜
武装神姫 〜心と心の最前線(Front Line)〜
第一章 『ユウナ』
第2話 戦い
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
いのナイフでの一撃が結奈にヒットする。

「FINISH」 「LOSE」

 「ふぅ、なんとか勝てましたぁ・・・。」

 「遠慮はあかんぞ、あい。言うべきことは言っておかんといかん。」

 「そう、ですね・・・。あの・・・」

 「待ってください!今日の戦い方にはマスターなりの考えがあったと思うのです!私から・・・、私から話しますのでどうかおふたりは目をつむって頂けませんか?」

 「・・・。そうか・・・。まぁ、その方がよさそうやな。ええか、自分、神姫バトルは己一人で戦っとるわけやない。戦術がどうのこうの言う前に・・・」

「マ、マスター。あの、結奈さんの言うとおりに・・・。」

「おぉ、そうやったな・・・。じゃあ、あんまり気ィ落とさんでな。また今度な!」

負けた。だが、ただ負けたわけではない。結奈に負荷をかけ、結果傷つけてしまった。ゲンとあいはあまりにも強すぎたように思える。もう少し手加減というものを知らないのだろうか・・・。

 「流石だぜ、今の見てたかよ。」 「あぁ、半端ねえ一撃だったぜ。やっぱF2常連者となると格がちげぇなぁ!」
 F2常連者!?通りで一度も勝てないわけだ。こっちは初心者だというのに・・・。普段彼の周りにギャラリーが集まることが多い理由がはっきりした気がする。今更ながらすごい人と知り合いになっていたのだと驚きつつも、今までのバトル結果が負けばかりだったことへのいらだちと不満で心が押しつぶされそうになった。その時、

 「マスター! 先程は失礼しました。 初めにマスターに任せると言っておきながら手出ししてしまったこと・・・。バトルに夢中で考慮しきれていませんでした。」

 そうだ、結奈が・・・。いや、彼女は何も悪くない。むしろ適切な判断ができていたはずだろう。今はとりあえず頭を冷やそう。正常な判断ができなくなってしまう。いわゆるリフレッシュってものが必要だ。

 「あの・・・。 マスター? よろしければですが、少しだけ公園に寄っていきませんか?」

 結奈の意見を尊重し、私たちはバトルコーナーを後にした。

第2話 完

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ