ペルソナ3
1996話
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場合は、それこそ美鶴が作る対シャドウ対策チームに入れて貰って働くというのも少し面白そうだな。
「テストで連続1位を取ったアルマーが大学に進学しないって……学校が納得しないんじゃないか?」
「その辺の心配はいらないだろ」
もし月光館学園が普通の学校なら、俺みたいにテストで連続1位を取るような生徒が進学しないという事は絶対に許されないだろう。
いや、表向きはその辺りを決める事が出来るのが本人だけという事もあるから、強制はしないだろう。
だが、ひたすらに説得をしてくるのは間違いない筈だった。
それこそあの手この手といった具合に。
学校にとって、大学への進学率というのはかなり大きな意味がある。
それを確実に上げる事が出来る俺という存在を、見逃す筈がない。
だが……それは、あくまでも普通の高校の場合だ。
この月光館学園は、桐条グループの私立校で……そして俺は、その桐条グループと深い関係にある。
そんな桐条グループと関係の深い俺に、月光館学園の教師がどうこう出来る筈もない。
「何だか、色々と羨ましいな」
「そんなに羨ましいなら、友近もテストの成績で1位を狙ってみたらどうだ? そうなれば、友近も学校の方から色々と便宜を図って貰えるかもしれないぞ」
「あのなぁ、人間出来る事と出来ない事ってのがあるんだよ」
「それはあるだろうけど、これに関しては別に出来ないって訳じゃないと思うがな。さすがに1位になれってのはともかく、上位10位以内に入るとかなら、友近も頑張れば出来ると思うぞ」
もっとも、今の友近は赤点にならない程度の成績だ。
そこから成績を上位に持っていくのは、それこそ遊ぶ暇もないくらいに勉強漬けにならなければ無理だろうが。
ただ、友近は宮本や順平と違って部活をやっている訳でもない。
ましてや、俺やゆかりのように影時間にタルタロスで戦っている訳でもない。
そう考えれば、友近本人がその気になれば問題なく目指す事が出来るだろう。
「無茶を言うな、無茶を。……それより、順平の話を知ってるか?」
自分の勉強の事になり、このままだと色々と不味いと思ったのだろう。友近は視線をどこかボーッとしている様子の順平に向ける。
「何がだ?」
「いや、だから順平に恋人が出来たって話。他のクラスにいる俺の友達が、ポートアイランド駅前で順平がデートしているところを見たって話だ」
「付き合ってるのかどうかは分からないけど、順平が気になっている相手がいるってのは、知ってるぞ。ん? いや、これは友近から聞いたんじゃなかったか?」
「あ? そうだっけ? まぁ、取りあえず……くっそぉ、1人だけ恋人作りやがって。羨ましい。悔しい。妬ましい……」
心の底から嫉妬している友近を見ながら、俺は隣の席のゆ
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